今思うこと[国語科 天野]

駒沢学園がこの稲城キャンパスに移転した年、私も一緒に教員生活のスタートを切った。多くの新任の先生方と一緒に、記念講堂のステージ上でスポットライトを浴びながら並んで挨拶をして、私の学校生活が始まった。学年主任だった鶴原先生のクラスである高3美組の副担任という立場だったが、世田谷区弦巻の校舎で入学し、3年間クラス替えなく色々な出来事を乗り越えてきたせいか、生徒も落ち着きがありとても大人びて見えた。

高校と中学のいくつかの授業を持つ中で、新人でも楽しみな時間だったのが、「国語表現」の時間だった。文章の書き方の基礎を学びながら、テーマに合わせて自分の意見を表現していく、国語科の先生方が大切にしてきた授業であった。新聞のコラム欄や記事を読んだり、自分の感想をまとめたりと、授業を受けている生徒さんは毎回の宿題に取り組むことに必死だったと思うが、一生懸命書いた作品は次第に読み応えのある文章になっていた。学習するテーマは「現代社会を取り巻く問題」が中心だったが、教員にとって、自分の体験から得た意見を直接伝えられる貴重な時間にもなる。この授業は令和3年度の今は「小論文講座」という名前になっていて、各担当の先生方が工夫をこらして授業をされている時間だ。
年が巡り、今年は3年生の担任となって久しぶりにこの授業を持つことになった。文章を書くことで自分の生き方を見つめなおせる時間は大切だ。改めて原点に戻り、目まぐるしく変わる今の時代を一緒に乗り越えていきたいと思う。

国語科 天野 友子

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