卒業式を終えて[英語科 濱田]

2021年3月5日
春が待ち遠しいこの日、97名の生徒が巣立ってまいりました。COVID19蔓延で我慢をすることが多かった1年間となりました。卒業式記念MOVIEのシーンには次々と卒業生の笑顔が溢れ、「駒女の生徒でよかった」と温かいメッセージを寄せてくれました。

入学した3年前は高1善の組の黒板に春色のチョークで新入生一人一人名前を書き、歓迎の気持ちを表現しました。卒業式前夜、高3善の黒板を前に、3年前の初々しさを思い出しながら、何とはなむけの言葉を書こうかと考えました。そして実りの秋色で古木から離れていく紅葉した葉に一人一人の名前を刻むこととしました。発想は2学期にコミュ英で勉強した、シルベスタースタインのThe Giving Treeからです。この本に登場する大きな木は子供が成長に合わせて大きくなるお願いに身を削り応えていきます。わたくしもこの木のように自分の知る限りを生徒に与え、一人一人が育っていくことを願いました。卒業生も目標を達成し自分自身の道を見出し、一歩、歩みだすことで、私の期待におおきく応えてくれました。とても誇らしく思います。

私自身、気づけば年齢も50を超え、息子も生徒の年齢を上回りました。生徒もいつしか私を「母のよう」な存在と思うようになり、年をとった寂しさと身近で頼られる嬉しさを感じました。これから先も「母のよう」に年を重ね古木となろうとも、与え続けることができるよう私自身が学び成長し続けていきたいと思います。

英語科 濱田

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