宗教および信条に基づく暴力行為の犠牲者を記念する国際デー(8月22日)に関する新聞を作成しました。
2025/09/29
駒沢学園は現在、ユネスコスクール加盟校になることを目指しています。チャレンジ期間にあたる今年度は、各教科で「国際デー」を意識した授業が展開される予定です。
高校3年生の仏教の授業では、世界のさまざまな宗教について学び、それぞれの国の文化・国民性など相互理解を深め、特に宗教がらみの紛争問題、争いなど解決の糸口、平和とは何かを考えています。
それに関連し、8月22日の「宗教および信条に基づく暴力行為の犠牲者を記念する国際デー」(International Day Commemorating the Victims of Acts of Violence Based on Religion or Belief)にフォーカスを当てました。さらにインドのマハトマ・ガンディーや、キング牧師、南アフリカの人種隔離政策を撤廃したネルソン・マンデラらが残した人権にまつわる言葉を調べることにより、人類の歴史が血と涙の結晶により発展し、これまで見事といえる生き方をした人たちのストーリーを知ることで、「生」についての認識をよりしっかりと広げ深めていければと思います。
生徒の感想を紹介します。
- 宗教や文化の違いは争いの理由になるのではなく、多様性として受け入れ共に生きるための豊かさになるべきです。ガンディーのことを調べていく中で、彼が若い頃にした悪さから改心して、非暴力、非服従という考えを重視し、それがインドを独立させるところまで大きくしたことがすごいと感じました。
- ガンディーの思想は、インド独立を超え、キング牧師やマンデラに影響を与え、国境を越えて非暴力の普遍性を表しました。歴史を学ぶことが現代の課題解決にいかせると感じました。
- ガンディーの人生から学べるのは、武力ではなく非暴力・真理の力で人々を動かせるということを学びました。
- ガンディーの非暴力の思想は、ただ争わないことではなく、怒りや憎しみを超えて人を尊重する強さだと感じた。これは仏教の「不殺生」や「慈悲」と重なり、私たちの生活にもつながる考え方だと私は考えます。ガンディーが質素な暮らしを選んだ姿は「少欲知足」を実践しており、豊かさを求めすぎる現代への大切な教えにもなっている。私はこの学びを、学校や友人との関わりの中で活かし、相手を思いやる生き方を心がけたいです。
- キング牧師の「暗闇の中でこそ、星が見える(Only in the darkness can you see the stars)」という言葉は、困難な状況の中でこそ希望を見出すことの大切さを表しています。
- 27年もの投獄を経てもなお怒りではなく許しを選んだマンデラの姿から、本当のリーダーシップは権力を振りかざすことではなく、人々をつなげる力だと気づかされました。
- 日常の生活の中で小さな差別や偏見に目を向け、教育や話し合いを通じて社会の意識を少しずつ変えていく必要があると感じました。
- 他者との争いが起きた場合、他者を理解し、「許す」ということと違いをどう受け入れるのかが課題です。
- 宗教・文化・価値観が多様化する現代だからこそ「そのまま真似る」のではなく「今の形に合う様に応用する」ことが必要と感じました。
- 今後は、自分の中の思い込みや偏見に気づき、いろいろな考え方を理解しようとする姿勢を大切にしたいです。
生徒の作品1
生徒の作品2
生徒の作品3
生徒の作品4