シンガポールの大学生と
2024/01/15
昨年8月末にシンガポール国立大学を訪問しました。コンピュータサイエンスを学ぶ3人の学生が、キャンパスツアーをしてくれました。彼らは日本語の講義を選択していて、ボランティアで案内を引き受けた学生たちです。フレンドリーで、一生懸命案内をしてくれて、すぐに楽しい気分になりました。
キャンパスは広大で、学内はバスに乗って移動をします。沢山のビルが建っていて、大学というよりは街にいるようでした。学食はフードコートのようにいくつものお店が出ていて、チキンライスを食べました。「日本に2回行ったことがある」「コロナで日本に行けなかったから、卒業旅行で行くのを楽しみにしている」「日本の会社に勤めたい。○○という会社がいいと聞いたけれど、どう思いますか?」など、日本のことをとても好意的に考えてくれていました。
大学の建物の中をたくさん歩いたのですが、どこに行っても勉強している大学生で溢れていました。廊下がとても広く、あちこちにベンチとテーブルがあり、グループで勉強していたり、1人でノートパソコンに向かっていたり。「すごく熱心に勉強しているけれど、今、テストの時期ですか?」と尋ねると「講義の合間だから勉強しているのだと思う」との返事。「シンガポールの大学生はどんな1日を過ごすことが多いですか?バイトとかで忙しいですか?」と聞くと「大体勉強しています、家でも。」「シンガポールでトップの大学はすごいなあ」と言うと「別に世界で有名な大学という訳ではないから、全然そんなことないです」とにこにこ。シンガポールでは、大学で勉強をしたい人だけが大学進学をします。一生懸命に勉強をするのは日常の光景のようです。
ところで、このキャンパスツアーでは、「英語を使わず、簡単な日本語で学生と会話をしてください」と言われていました。この3人組は、日本語がとても上手で、私が話すことをきちんと理解していて、コミュニケーションが十分に取れました。聞いてみると、日本語は、大学に入ってから選択し、2年間学習しているだけで、実際に日本語を使う機会があるのは週に1回の日本語の授業のみ。それで、たったの2年で、こんなに外国語が話せるとは。日本語の講義を選択する学生たちは、日本語を使って仕事をするなど、将来日本と関わりたいと思っています。外国語をマスターできるかどうかは、学ぶ時間の長さではなく、学ぶ気持ちにあるのかもしれない、と思いました。
英語科 鈴木