ちょっと昔のManga 大好き[英語科 伊澤]

私は漫画が好きでした。中学生の頃は少女漫画家になろうと思ったくらいです。高校2年の時にペンを折り、漫画と決別してからは疎遠になってしまいましたが。
思春期は第二の誕生の時と言われます。当時の私の世界観を主に作ったのは漫画でした。手塚治虫の『火の鳥』には全てがある、と思っていました。ストーリーは古代世界から未来社会までが舞台の壮大な人類のドラマ。不死鳥である火の鳥が人間に「すべての生命は宇宙エネルギーの一部。生命を大事に使ってね。」と呼びかけるシーンが特に印象的でした。おススメNo.1です。

もう一つ、萩尾望都の『ポーの一族』は絵がとてもきれいな少女漫画です。主人公たちはヴァンパネラと呼ばれる吸血鬼! ですが、「永遠の時」を生きる彼らが人間を超越したように描かれています。思春期の少女の身体は内部で日々、大きな変化を起こしています。現実世界の中で大人になっていくことに不安や違和感を持たない女の子は数少ないのでは?当時の私の「身体性を超えたい」欲求にばっちり応えたのが『ポーの一族』でした。
日本のMangaは“Cool!”だと良く耳にします。日本にくる外国人観光客の多くが日本の漫画の「聖地巡り」が目的だと聞いたことがあります。井上雄彦の『SLAM DUNK(スラムダンク)』は神奈川県の高校が舞台の青春バスケットボール漫画です。TVアニメ化され、番組主題歌中、主人公が江ノ電の踏み切りで鞄を肩から下げて立つシーンがあるのですが、コロナ禍以前のその場所では、多数の外国人観光客が同じポーズで写真を撮っていました。Mangaが日本の観光資源になっているのです。

Komajoにも漫画大好き少女が数多くいるようです。私が担当しているクラスにも複数います。残念ながら最近の作品は読んでいないので彼女たちと共通の話題で盛り上がることは難しいのですが、目を輝かせながら、自分の好きな漫画について語る子どもたちを見ると応援したくなります。
「自分が本当に好きなものは大切にして。そしてこの世界で自分の好きなことを実現するために、基礎、基本となる教養を身につけ、スキルを磨き、知恵を獲得して、逞しく生きて!」と。Good luck!!

英語科 伊澤

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