12月8日 (月)成道会が行われました。
2025/12/12
成道会とは、約2,500年前インドのお釈迦様が「仏陀」(目覚めた人)になられたことをお祝いする行事のことです。
お釈迦様は、最初から素晴らしい神様みたいな存在だと思っている人も多いかもしれません。しかしそうではありません。
お釈迦様はシャカ国の王子様(シッダールタ)で将来王様になることを期待されていました。身分は申し分なく裕福な生活を送りましたが、悩み苦しみの多い青年時代を送りました。そののち出家をし、6年間の苦行の後、菩提樹というとても大きな木のもとで8日間坐禅をします。その際に「悪魔」が登場します。
「悪魔」とは何か……それは悟りを開かせないように邪魔をする存在、のことです。
悪魔は、美女となってシッダールタを誘ったり、炎の矢を持った軍隊が現れて襲ってきたりします。そんな中、お釈迦様はあることに気づきます。「あ、これは自分の心が作りだした幻影だ」と。そう悟った瞬間、悪魔はふっと消えて成道した、と云います。
悪魔を頑張ってやっつけるのでもなく、自分の心が作りだしたのもだとはっきり自覚した瞬間、心の安心が現れた、苦しみから解放された、という劇的なシーンです。

お釈迦さまが悪魔の誘惑を乗り越えた姿を表しています。
これは私たちにも多くの示唆を与えてくれます。私たちは、ついダメな自分を否定して他者と比較し、劣等感を抱いたり羨んだりしますが、そうではなく、自分の思い込みを捨てた先に光り輝くものが、すでに自分の中にあることを教えてくれます。
悪も包み込み、一つになって荒波の人生を歩んでいく、その決意をお釈迦様から学びたいものです。

「散華の舞」で、場を清めます。
蜜湯、お菓子、お茶を捧げます。

成道の詩の朗読です。
代表によるお焼香です。

講話です。
「成道会の歌」を歌います。