針供養を行いました。
2025/02/14
駒沢学園では毎年、2月8日から15日まで針供養を行います。
針供養とは何かご存知ですか。
「衣食住の衣を支えている針に、やわらかいこんにゃくや豆腐に針を刺して、感謝する」という日本で古くから行われている風習です。
我々の先祖は、「アニミズム」といって、ありとあらゆる存在には神が宿っている、針にも魂がある、故にこの日は柔らかいものに包まれて休ませたい、というように考えました。
宮崎駿監督の代表作『千と千尋の神隠し』には八百万の神様が描かれており、日本の精神性が描かれています。
針供養にもこのような考えが根底には流れており、全ては神様が宿っている、だから環境を大切にして感謝する、という心を育んできました。また、物を大切にすることを通して、心の豊かさや精神性を高めていきました。
現代は、大量消費・大量生産の時代で、流行により新しいものもすぐに古くなり捨て去られてしまいます。
そんな今だからこそ、「物を大切に、自分も大切に、他者も大切に」という心を育んできた日本文化の針供養を見直す好機となればいいと思います。
2月8日から14日まで針供養を行いました
針に支えられていることに感謝①
針に支えられていることに感謝②
針に支えられていることに感謝③