【探究型授業ライフデザインをのぞいてみよう!】
[高2]社会人ワークショップ
2021/10/18
9月2日(木)から6回に渡って、「社会人ワークショップ」を実施しました。これはキャリア教育の一環として、社会人と意見を交換する経験を通して、自分の生き方を考える機会とするために計画しました。世の中の問題に対して知ること、いろいろな人の意見を聞くこと、それによって自分の考えを深めることが目的です。
授業日程
9/4(土) | 自分の意見をまとめる・役割分担等準備 |
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9/11(土) | リハーサル |
9/18(土) | 社会人ワークショップ実施 |
9/23(木・祝) | レポート作成 |
10/2(土) | レポート作成 |
10/9(土) | レポート内容を発表 |
テーマは「ジェンダー」。ライフデザインの授業で「ジェンダー」に関して学び、生徒たちなりの意見を持つようになっています。「社会人ワークショップ」では、自分たちがジェンダーをどんなところに感じるかについて、お互いに意見を交換しました。コロナ禍のため、オンラインで行いましたが、実際に社会で活躍されている方々の意見は、予想以上に生徒たちに響いたようです。
「社会人ワークショップ」を終えて、生徒たちはレポートを書き、発表を行いました。その内容を報告します。
1. 社会人ワークショップを終えて、「ジェンダー」について感じたこと・考えたこと
- 身近に「ジェンダー」が潜んでいる。個人的には今まで「ジェンダー」という部分で苦労したこともなければ、あまり感じたこともなかった。だが、現実ではそうではなかった。「女だから」という理由で相手にされなかったり、「女はいいよな」という意味のわからない対処をされたりと仕事の上で、「ジェンダー」は存在していることがわかった。
- ポジティブに考えれば、私たちが将来、大人になって社会に出るときに「女性」であることを理由にさまざまな壁を乗り越えていかなくてはならないことを知れた良いきっかけになりました。
- 社会人の方の言っていた「逆の立場で考える」ということが心に残りました。男性の立場でも差別を受けている場面があって、女性だけでなく男性にも目を向けて、差別をなくしていくのが大切だと思いました。
2. 今後、よりよい職場・社会にするためにどのような取り組みが必要だと考えるか
- 性別の固定概念をなくしていく。
- 小さいころの影響は大きいので、義務教育から「ジェンダー」について学ぶ。「社会人ワークショップ」のような機会を学校や政府が設ける。
- 女性の産休・育休の職場復帰や男女の賃金格差などの職場の問題を解決していく。
- 女性が自らどんどん意見を発していく。
- 男性も必ず育休を取ることにする。
- 家庭内で家事・育児を分担する。
- 考え方が新しい人を社長にする。
- 企業も個人も働き方を見直す。
3. ジェンダーの問題の解決に向けて自分ができることは何か
- 自分自身が「女性だから」という考えをとりはらっていく。
- ジェンダーに興味を持ち続ける。
- ジェンダーを考えるイベント・活動に参加する。
- 自分の持っているジェンダーの価値観を他の人と共有して話し合う。
- 多くの人の意見を聞き、自分の視野を広げる。
- 大学や職業を選ぶとき、性別にとらわれず、決める。
- 「ジェンダーなんて関係ない」と言っている人や「女性だから」と思っている人がいたときにには、それがジェンダーだとはっきり言えるようになりたい。
- 保育関係の仕事に就きたいが、子どもと接するうえで「女の子だから」「男子だから」ということをあまり言わないようにしたい。