沖縄の修学旅行[英語科 本間]

駒女の教員になって30年以上が経ちました。現在の高3の皆さんと沖縄に旅行をしたのが一番最近だとすると、私は修学旅行で今まで中3生と高2生と共に5回沖縄を訪れました。良い機会なので振り返ってみました。
第1回目2006年(松澤学年)、第2回目2009年(五十嵐学年)、第3回目2011年 (酒井学年)、第4回目2013年(中野学年)、第5回目2023年(七島学年、この時のみ高2生)

大学生の頃から個人でも何度か訪れた事はあったのですが、修学旅行ではバスに揺られて本島の各地を巡ります。特に沖縄戦の舞台でもある南部を訪れたことは、個人ではありませんでした。悲惨などという言葉ではとても表せない悲しい沖縄戦の事を、より深く知ることができたのは修学旅行に行けたおかげです。 今自分が元気に生きている事の有り難さ、若い生徒と自由に楽しく沖縄旅行ができた事の幸せを、改めて噛み締めています。

元々駒女には沖縄修学旅行はありませんでした。2005年にお亡くなりになった仁平井先生がハワイなどの南国リゾートやマリンスポーツが大好きで、ある時、中学で沖縄に旅行してみるのはどうか、と旅行会社さんと企画をしたのが始まりだったと記憶しています。沖縄を一緒に訪れた先生方の中には、もうお亡くなりになっている先生方もいらっしゃいます。

全員歌手なのではないかと思ってしまうほど、歌の上手なバスガイドさん、ゴーヤチャンプルーなどの地元の食材を使った新鮮で美味しい食事、エイサーの独特の踊りと唄、熱帯のカラフルな植物や珍しい海の生き物、そして何よりもどこまでも透明な海と星がいっぱいの夜の空。沖縄には人間を自然体に戻してくれるような不思議な力があると思います。

沖縄での修学旅行での出来事を一つずつ思い出してみると、仕事ではあったけれど、私も一人の人間として、自然に沖縄での日々を、中学生、高校生、先生方と感動したり、涙したりし楽しんでいたのだなという事に気付きました。大切な、かけがえのない思い出を私の人生にくれた沖縄での日々に感謝をしています。

先日BEGINのライブを見に行きました。有名な「島人の宝」が演奏された時、沖縄での修学旅行の思い出が、本当に走馬灯のように自分の中に駆け巡っているのが分かりました。旅行の間、何度聴いたか分からないくらい、この「島人の宝」を聴きました。皆さんと一緒に過ごしたこと、笑ったこと、涙したこと、怒ったこと、感動したこと、あらゆる感情が自分の中に蘇ってくるのが分かりました。

ああ私も一人の人間として、沖縄での日々を目いっぱい楽しんでいたのだなと気付けました。「なんて幸せなことなんだろう!」

一緒に行った皆さんも私のように、ふといつか旅のことを思い出して、懐かしく幸せに思ってくれたらいいなと思います。皆さんの心の中に何かが残ったのであれば、沖縄の素晴らしさを伝えたかった仁平井先生も天国で喜んでくれることでしょう。/p>

  • 旅行のしおりの数々
    旅行のしおりの数々
  • 2013年 ムーンビーチホテルにて
    2013年 ムーンビーチホテルにて
  • 2023年 美ら海水族館の公園にて。伊江島が向こうに見えています。
    2023年 美ら海水族館の公園にて。
    伊江島が向こうに見えています。

英語科 本間

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