山上忌が行われました。
2025/03/21
3月21日は初代学園長の山上曹源先生がお亡くなりになった日です。
3月19日(水)、先生のご遺徳をしのぶ「山上忌」が行われました。
献茶湯
修証義 読経
校長先生のお話
お彼岸のお中日に亡くなられた山上先生
駒沢学園は98年前に創立された伝統ある学校です。東京大空襲で焼け野原になり、復興を経験してきました。
ここで、明治時代〜昭和時代にかけて生きられた山上先生のお言葉を紹介します。
我等の魂を美化するに芸術があり、
我等の魂を善化するに道徳があり、
我等の魂を真化するに学問があり、
我等の魂を聖化するに宗教的信仰がある。
そして我等の魂を聖化する正しい宗教的信仰は、前の真と善と美とを三脚として、其の基礎の上に打ち建てられねばならない。
(昭和10年『無憂華』創刊号 信仰とご人生 P.14)
真善美は、古代ギリシャの哲学者でソクラテスの弟子であるプラトンが、人間の普遍的な理想のあり方、あるいは普遍的な価値を示す概念として提唱しました。
山上先生は美善真聖の四つを人間教育の要とし、毎日お唱えする四弘誓願文と重ね合わせたり、クラス名や、ご自身が作詞した校歌に入れたりと、教育に対しての思いが込められています。
美は芸術を通して触れることができ、善は道徳(善悪を超えた善)を通して触れ、真は学問を探究することで触れることができる。聖は自己を信じ自己の魂の声に耳を傾ける宗教的信仰のことであり、美善真を礎にして成り立つ、ということです。
「人間として大切なことは何か」
「なぜ生まれてきたのか」
「我々はどこからきて、どこへ行くのか……」
2,500年前から探究されてきた心の謎、精神の旅に終わりはありません。
Komajoのクラス名から、無限に広がる自由への扉がいつでも開かれています。
昭和8年卒業アルバム(校歌の作詞:山上先生)
昭和16-17年頃 朝礼の風景