【中学:宗教の授業紹介】人間とは何か

中学2年生の宗教の授業で、「人間とは何か、心とは何か」について考えました。

各自の考えを深める題材として、孟子の「性善説」、荀子の「性悪説」、大乗仏教の重要な教えである「一切衆生悉有仏性」(生きとし生けるもの全ては、仏陀になる可能性に満ちている)を学び、自分の考えを論述し、グループでシェアしました。

以下、生徒の感想を紹介します。

  • 人間とは他の動物と違って、感情と自我を持っている生き物。(Mさん)
  • 生活をしていろんな感情を学んだら、性善か性悪変わる。(Sさん)
  • 私は人間とは高い起動力と知恵を持って生まれた生物であり、
    常に感情で動いている存在。(Aさん)
  • 人と人の間にある環境、その一人一人。(Yさん)
  • 人間とは可能性がとにかくたくさんある生き物。
    心とはその可能性を作る源となるもの。(Eさん)
  • 心とは、流動的でその時その場面でコロコロ変わってしまうもの。(Mさん)
  • 心とは、思うことが心に痛むこと。(Aさん)
  • 心は感情や、思いなどいろんなことを経験して感情が増えてくのだと思った。
    心には嘘をついてはいけないもの。自分の本心。(Sさん)
  • 精神的な作用、意志や思いやりなどが作られている。(Mさん)
  • 心は自分の理性を保つものであると同時に自分の本性を表すもの。(Sさん)
  • 授業風景①
    授業風景①
  • 授業風景②
    授業風景②

中学生ならではの、瑞々しい豊かな感性を多様な言葉で表現してくれました。

『大乗起信論』という仏教の本に、
人間には
染心(汚染された心)と、自性清浄心(清らかな心)
の二つがあると書かれています。

これを踏まえて授業の最後に、仏教の人間観について

「もともとすばらしい存在であることを自覚し、自性清浄心(清らかな心)という種に毎日欠かさず水をあげて、それぞれが持っている唯一無二の美しい花を咲かせて欲しい。
悩みや苦しみ、失敗が人間の根を深くし、栄養となって我々は成長するよ。」

とお話をし、一人ひとりに投げかけました。

  • 駒沢学園の黄昏時の風景①(美しいと思うこころを大切に)
    駒沢学園の黄昏時の風景①
    (美しいと思うこころを大切に)
  • 駒沢学園の黄昏時の風景②(望郷の念、時を忘れる瞬間)
    駒沢学園の黄昏時の風景②
    (望郷の念、時を忘れる瞬間)
  • 泥中の蓮(蓮は泥の中から美しい花を咲かせます。人間と同じ……)
    泥中の蓮
    (蓮は泥の中から美しい花を咲かせます。人間と同じ……)

新着情報:新着投稿一覧へ