【中学:宗教の授業紹介】写経・写仏に取り組みました。
2024/10/21
中学の仏教の授業で、写経(写仏)に取り組みました。
写経は、経を写すこと、写仏は如来や菩薩を写し描くことです。
写経の歴史は長く、印刷技術がない時代に、経本を書き写し、複製する目的がありました。
印刷技術が発達した現在において、写経(写仏)を行うのはなぜでしょうか。
普段私たちはあまりにも多くの情報に溢れて、選択を迫られ、十分に今を味わうことができません。
写経(写仏)をする目的は、
「目の前の対象に意識を向け、集中することで、普段の頭の妄想
(道元禅師はこれを吾我といいます) を手放して今に生きる」ためです。
建学の精神である、正念・行学一如を写経・写仏を通して体験する一つの手段として授業で実践しています。
そのため、
写経(写仏)の最初にまずは呼吸を整え落ち着いてから取り組むよう「正念」をします。
ここで、生徒の感想を紹介します。
- 何かに集中し作業をすることは難しいと気がつくことができました。なかなか一つのことに集中し作業することはないのでいい経験になったと思います。(Rさん)
- 気持ち、心が整った。(Mさん)
- 写経で、願い事を考えながら一語一句丁寧に書いていくことがあまりない体験なのでいいなと思った。(Yさん)
- 写経、写仏をやってみて、集中力が高まり、落ち着いてやることができました。(Kさん)
- 私は写経を体験して、心を落ち着かせることの大切さを学びました。写経は、慌ててしまうと字が乱れてしまいます。逆に心を落ち着かせ、丁寧な字を意識すると、綺麗な字が書けます。私は右為のところの字が太くなってしまいましたが、丁寧な書き方を自分なりに考えられたので良かったです。また、字を書くことの新鮮さを感じることができました。仏教の授業で写経の体験ができたのは、いい思い出です。
学べたこともたくさんあったので、いい経験にも繋がりました。私はこの体験が、集中して取り組める楽しいものだったと思います。私は、この経験をどこかで活かせたらいいなと思います。(Aさん)
この時間を通して、少しでも悩み苦しむ心から自由になって、静寂なひと時を過ごし、自己の気づきに繋がれば嬉しいです。