花まつり(お釈迦様のお誕生をお祝いする聖日)を行いました。
2024/05/14
4月27日(土)花まつりを行いました。
花まつりとはお釈迦様のお誕生をお祝いする日です。
お釈迦様は今から約2500年前、北インド(今のネパール)でお生まれになりました。
お生まれになってすぐに7歩歩かれて「天上天下唯我独尊」と宣言されたと言い伝えられています。
これは後に創作されたものだと考えられますが、大切なことは7歩歩かれて「天上天下唯我独尊」とおっしゃったことの意味です。
7歩とは、何か。
仏教では死んだら、生前の行為によって、六道を輪廻転生する(六道……地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)と考えられています。
しかし、死んで生まれかわっても、苦しみの根源(おそれなど)を断つことはできない。
そこでお釈迦様は、人間の苦しみをいかに乗り超えることができるかを探究し修行されました。そしてついにその六道を超え、自分が作る苦しみから自由になった(解脱)、そのことを7歩と表現されたのです。
そして、その宣言が「天上天下唯我独尊」(世界で自分は最も尊い人間である)なのです。
この自分は、世界で唯一無二であり尊い、ということ。その自覚がまず大事で、そこから同時に自分という枠がなくなると、互いに影響し合って存在している他者も我がこととして捉えられて、自分と同じだから尊い、ということになります。そして、自然に優しさの花を咲かせることができる、ということです。
花まつりを契機に、「自分」とはなにか、について考える契機になればと思います。
中学生による散華道場(場をお浄めします)
中学生による嘆徳文の朗読です。
大学・短大・中高・幼稚園の代表による灌仏です。
高校生による釈尊降誕の詩の朗読です。
こまざわ幼稚園の園児によるお遊戯、
大きな声で元気よく歌い踊ってくれました。
式典後、自由に灌仏ができ、甘茶を頂きました。