9月29日(金)追善記念を行いました。
2023/10/04
9月29日(金)追善記念を行いました。この日は道元禅師が亡くなった日で、かつ一年間で亡くなった学園関係者を供養します。ご遺族にもご参列いただき、 読経やご導師による戒名の読み上げや大学・短大・中高・幼稚園による献花や焼香を行い、ご供養いたしました。
理事長のご講話は
いただきますの「頂く」とはどういう意味かをよくよく考えること。いのちがつながってきて今があるから、いただいた命を大切にしてください。
というお話でした。
日常生活に根ざした分かりやすいお話に、生徒もよく耳を傾けていました。
ここで、道元禅師を偲ぶ意味で、和歌を紹介します。
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり
(春は桜の花、夏はほととぎす、秋は月、冬は雪が冷たく冴えている。なんと清々しいことか。)
この和歌は、川端康成がノーベル文学賞を受賞した際のスピーチで紹介されたことで有名です。「すずしかりけり」これは道元禅師の悟りの境地です。 道元禅師から見たら、目の前の世界は全てがあらわになっており、「すずしかりけり」なのです。
私たちの日々は時間やタスクに追われ、疲弊しています。そんな中でも、ふと道端の一輪や青空を見た時のカラッとして、清々しい気持ちになることはありませんか。その瞬間に何か気づきがあるかも知れません。道元禅師の教えの根幹である「坐禅」の精神を日常生活にも活かしていく契機になれば幸いです。
生きている人も亡くなった人もみんなの幸せを願いたいものです。