研究活動紹介 あたたかい住まいがわたしたちの暮らしを変える?

住空間デザイン学科・学類 特任教授 橘田洋子

住まいの温熱環境を考える「あたたかい暮らし研究会」

「あたたかい暮らし」ってなんでしょうか?日本は四季が豊かな国ですが、大変寒い冬と大変暑い夏の両方を併せ持つ世界でまれに見る国であることをご存知でしょうか。健康長寿のためにも、これからの省エネルギーのためにも、住まいをいかにして夏涼しく冬暖かくしていくか、そのためにできることは何なのか、これを考えていくことは住空間デザインを学ぶ私たちの重要な課題の一つです。
2015年1月より、旭化成建材株式会社「快適空間研究所」の皆さんと共に、あたたかい暮らしを研究・開発・啓発していく研究会活動を行っています。

あたたかい暮らしが体験できる、学べる「快適空間ラボラトリー」

2016年度研究会活動の一環として、茨城県猿島郡境町に、「快適空間ラボラトリー」という体験型施設の企画・設計にかかわりました。このラボは、温熱環境を広く学べる展示棟と宿泊体験ができるモデルハウスの体験棟の2つの構成となっています。
現在この施設を活用して、さらにさまざまな研究・啓発活動を進めています。
*住空間デザイン学科の学生によるラボの詳しい体験記を今後発信します。こうご期待!

「住まいの温熱環境の実態と満足度」調査の実施

この研究会では、2016年1月から「住まいの温熱環境の実態と満足度」調査を年2回実施しています。2018年10月には、4回目となる調査結果をまとめ、発表しました。調査は、WEBアンケート調査と訪問調査によりおこなっています。
少しだけ、調査結果をご紹介しましょう。夏涼しく冬あたたかい住まい、つまり温熱環境に優れている住まいに住む人ほど、家事/入浴/睡眠行動・住まいの内部空間の利用に、「ムリ・ムダのない合理的な生活」をしている傾向がみえてきました。「ムリ・ムダのない合理的な生活」って?と思われた方、詳しくは旭化成建材株式会社 快適空間研究所の「住まいの温熱環境の実態と満足度」調査をじっくりとご覧ください。さらに気になる方は、どうぞ駒沢女子大学の研究室をおたずねください。
まだまだ調査研究途中ではありますが、いろいろな気づきや兆しが見えてきています。これからもますます、あたたかい住まいの実現に向けて研究活動を行っていきます。

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