


本年度の「仏教文化演習」は「仏教における説話」が研究テーマです。先日、仏典の『ジャータカ物語』から、「湖水の鬼神」という話を紙芝居に仕上げたFさんとKさんの発表がありました。そこで、発表に至るきっかけや感想を聞いてみました。
「鬼神をテーマにした理由は、昔から物語に登場する鬼がとても好きだったからです。威厳があって、そして怖くて気になる存在でした。でも現代人は民話のように山や森に鬼神が本当にいると信じている人は少ないと思います。それに鬼神は恐ろしいけど、人間にとって何か災いがあれば鬼神のせいだったといえるし、気持ちが楽になるような気がします。だから人間にとって鬼神は必要なのかも知れないと思ったんです。」(Fさん)
「登場人物の表情を場面で描きわけたり、何役もあるセリフをふたりで声色を変えて演じたり…。苦労が多かった分、楽しく発表できました。また鬼神についても見直すようになりました。たとえば従来、鬼神は自然の脅威の読みかえであるという指摘がありますが、でも鬼神は自然の中だけでなく、コンピュータのような文明の利器にも見出せるような気がします。便利で快適な生活をもたらす技術は、ときに人間を幸福にも不幸にもするかも知れません。ですから説話には深いメッセージがあると実感したんです。」(Kさん)
『ジャータカ物語』に登場する「湖水の鬼神」は、最初は人間を襲って暴れる鬼が、仏教の教えを知った後、自分の力を人間救済へと変えて神さまになっていくストーリーです。発表者はそこからさまざまな意味を読みとったようです。(2008.11)
新入生を迎えて、約1ヶ月が経ちました。そこで1年生必修の「日本語の基礎」の時間に、各自の近況を400字にまとめてもらいました。その中から、ひとつ紹介します。

駒沢女子大学は少人数制ということもあり、学科の半分以上は友達というようなアットホームな雰囲気の学校です。
私が入学した頃の悩みは授業の履修でした。初めてのことばかりで、どうしたら良いのか分からず不安でした。でも先生やサークル、学科の先輩たちが時間を割いてくださり、とても親身に相談にのってくれました。4年たった今でも、とても嬉しかったことをはっきり覚えています。またキャンパスには授業担当の先生と生徒という立場を超えて、他学科の名前の知らない先生や生徒同士でも挨拶が飛び交っています。こんな先生と生徒、先輩と後輩の距離がとても近いのも魅力のひとつだと思っています。
私は1年次から、華道部と茶道部に所属して活動してきました。毎年10月に行われる学園祭では、高さ2m程の大作を部員全員で作り上げたり、キャンパスにある日本庭園の池のほとりでお点前を披露したりしました。業者さんとの打ち合わせや部内での考案のまとめなど、当日までの準備は大変でしたが、“1から皆で作り上げる喜び”は格別でした。部活動を通じて、学科や学年を超えた仲間にも恵まれ、学生生活が一段と楽しく有意義なものになりました。
今思えば私は高校時代、「勉強=机の上でするもの」というイメージが強かったように思います。しかし駒沢女子大学での4年間は、机の上の勉強だけではありませんでした。仏教学の中での坐禅や華道・茶道といった科目、花まつりや摂心会などの学校行事から、日本文化を様々な形から学ぶことも出来ました。チャレンジする勇気を支えてくれたキャンパスライフは、机の上から“実際に体験してみること”や“行動すること”の大切さを教えてくれました。4月から社会人となっても、『行学一如』を胸に頑張りたいと思います。ありがとうございました。(2008.1)