


1月24日(日)、日本文化史基礎演習の授業で、神奈川県藤沢市にある時宗の本山、遊行寺を見学しました。遊行寺では、「特別展 遊行寺の什宝」を見学しました。私は以前から『木造空也上人立像』、『後醍醐天皇御像』の2点の実物を見ることを楽しみにしていました。学芸員の方のお話しによると『木造空也上人立像』は手や足がばらばらの状態で発見され、身に着けている衣の長さや顔から空也上人であると判断されたそうです。作品はきれいに修復されていて、ばらばらだったとは思えないほどでした。『後醍醐天皇御像』は後に模写された作品と並んで展示してあり、2つの作品を比較し、原作と模写の描き方の違いを見つけることができ、自分が持っていた知識がさらにひろがりました。
また、一般公開されない作品収蔵庫や作品の復元を行うためのPCのデータベースなどを見学させていただきました。学芸員を目指している私にとって貴重な体験でした。(2010.2)

「日本文化実習(華道)」では「季節をいける 祝いの花」というテーマで大学館1階ロビーの場を借りて活けてみました。これは授業担当されている林先生が「場に活ける」とおっしゃっていたことの実践です。
授業では、最初に基本の形を教えていただき、その上でそれぞれの個性を活かしながら、花を生けていきます。その日使う花を見て、形にしていくことは思っていたほど難しいことではありません。花を見つめているうちに、花の美をどのように見せられるのか、徐々にわかってきます。感じること、表現したいことは個人によって違うので、同じ花を使って活けてもまったく違う作品が出来上がるのは興味深いことです。一人ひとり異なる個性を感じ取ることができるのも日本の美なのでしょうか。授業を通して日本の美のかたちを追求しているという実感が湧いてきます。(2009.12)


毎年、この時期になると様々なところで七夕の笹飾りを見かけます。笹飾りを目にすると、もう夏なのだと季節を実感したりもします。
わが駒女では「The Zenクラブ同好会」が主体となって、今年初めて七夕まつりを行いました。図書館前に飾られた笹の葉に学生たちの願いをのせた短冊が飾られ、夕方の風に揺られる様はなんとも風情がありました。
七夕にまつわる、織姫と彦星のおとぎばなしを知らない人はいないでしょう。二人の逢瀬の日である7月7日はなかなか晴れることはなく、天の川を見ることもありません。これは1年ぶりに再会する二人が恥ずかしがって、わざと雨を降らせているのだといいます。そんなことを思えば、七夕の雨も素敵なものに思えます。今年も雨であれば・・・それはきっと二人が無事に逢えた証なのです。栄養(2009.7)
6月中旬、「近代文学演習」の授業で、鎌倉文学館を訪れました。
鎌倉文学館は江ノ島電鉄由比ヶ浜駅から10分ほど歩いた緑豊かな場所にあります。この建物は、三島由紀夫の『春の雪』の中に出てくる別荘のモデルとなった、歴史を感じさせる洋館です。
展示室に入ると、文学者ゆかりの場所が示された鎌倉の地図があります。それによると鎌倉にゆかりのある文学者は300人近くいるそうです。館内には鎌倉に縁の深い文学者達の直筆原稿や手紙、愛用品などが展示されていて、『春の雪』の直筆原稿もありました。
私は川端康成が好きなので、川端が愛用していたという文鎮に目が釘付けになってしまいました。また、私たちが出かけた時は、ちょうど「有島三兄弟 それぞれの青春」という特別展示の期間で、有島武郎・生馬・里見惇の三兄弟の人となりを学ぶこともできました。
文学館前のバラ園で、皆そろって記念撮影。素敵な思い出ができました。ふだんは教室の中で活字を追いかけているのですが、こうして外へ出て直に「文学」に触れてみるのもなかなかいいものです。(2009.6)

私は4年間の学生生活を通して、迷ったときこそ進んで行動するのが大切であるということを学びました。それは大学でのいろいろな体験の積み重ねから得たものですが、一番印象に残っているのは博物館学芸員養成課程で体験した実習展です。
学園祭と同時開催される2日間限定の実習展は、学内の博物館学実習館で開かれます。2008年度の企画は、「扇子展-日本文化の美しさ」でした。これは博物館実習の総仕上げとして4年生が主体となって実施されるものです。
展示物の調査・研究・収集から、ポスターやパンフレットの作成、作品の展示、広報活動まで、本物の展覧会さながらに実習生一丸となって制作を進めていかなければなりません。どの作業もはじめてのことばかりで、頭では理解していても、なかなか思うようには進みません。限られた時間・人数・予算の中で何が何でも完成させなければならず、どうしたらよいか思い悩む時も多々ありました。しかし、実習展が終了してみると、辛かったことよりも皆で完成させた喜びの方が心に強く残りました。実習展を成功させた今では、時間を有効に活用し責任をもって最後までやりとおしたという充実感でいっぱいです。
大学では他にも多くの体験をしましたが、この実習展は、挫けそうになった時でも前向きに行動すれば、きっとやり遂げることができるのだということを教えてくれました。私にとって、いつまでも忘れられない貴重な体験です。(2009.3)
大学生活もあと1年となり、曹洞宗の大本山である諸嶽山総持寺(しょがくさん・そうじじ)で、坐禅体験や精進料理をいただく研修会に、想い出をつくるためにも参加しました。

いよいよ精進料理をいただきます。食事の前に「五観の偈(ごかんのげ)」を唱えました。目の前の料理が、どれだけ多くの人の手を経て私たち
の口に入るようになったのか、考えてから食事がはじまります。

ふだん大学では言葉を交わす機会がなかった友人とも親しくなり、想い出とともに総持寺を後にしました。(2009.2)

大学生活後半の2年間(3年次と4年次)、考古学演習は私の勉学の柱となりました。この演習は受講者が4人でしたので、ほぼ毎週、自分が調べてきたことを発表できました。縄文時代の美しいヒスイの装飾品、弥生時代の出雲に特有な首長クラスの墓など、受講者の研究内容はさまざまでした。
私が研究対象に選んだのは中国の「万里の長城」です。日本を中心としながらも、幅広い地域について研究することがこの演習では可能だからです。そして、演習で学んだことの成果として、「異民族王朝期の長城の存在意義について」という題名の卒業論文を書き上げました。
「万里の長城」と聞くとすぐに思い浮かぶのは、漢民族の王朝である秦や明という時代、あるいは「始皇帝」という人物だと思います。けれども、異民族の王朝期にも長城はもちろん存在しています。異民族を中国国内に入れないための壁を、異民族が築いた王朝ではどのように扱っていたのかというのが私のテーマです。そこで異民族の王朝であった金と元の時代の長城について調べました。
金、元の時代には長城の資料が少なく、資料集めに大変苦労しました。そこで、長城そのものについての考古学的資料だけではなく、歴史背景や王朝周囲の情勢に関する史料などを利用しながら長城が存在する意義を考えていきました。資料は3年次から集めはじめましたが、範囲を絞ったのが4年生になってからということもあり、時間的な制約に苦しめられました。しかし、演習担当の先生や同じ演習を受講している友達の助けもあり、卒業論文を完成させることができました。大学生活の最後で卒業論文を書けたことは、これからの自分にとって大きな財産になると思います。(2009.2)
「近代文学演習」の授業では、さまざまな小説の舞台や作家の足跡を訪ねることもあります。今年度は太宰治が晩年をすごした三鷹に出かけました。

太宰治文学サロン前にて
今年は太宰治や森鷗外のお墓のある禅林寺、山本有三記念館などを訪ねました。作家ゆかりの地に実際に立ち、作家や作品への興味もますます深まりました。作家が生きていた街で作家や作品について意見を交し合うのも文学散歩の醍醐味です。学年をこえて学生同士の交流が深まるのも、学外活動ならではのことです。(Oさん)

「路傍の石」の大きさにびっくり!!