
藤田啓子教授によるボストン美術館所蔵絵画についての解説に続いて、今回は「ボストン・ボストン」ということで、ボストンをクイズ形式で紹介します。本文中の(Q1)〜(Q4)はクイズになっていますので、クリックしてみてください。

1876年にオープンした(Q1)ボストン美術館の東洋美術部門はおよそ50万点を所蔵し、常時4千点が展示されています。日本美術部門では特に浮世絵のコレクションが有名です。館内にある吹き抜けのおしゃれなカフェは、鑑賞の合間に一息入れるのに絶好の場所です。また、展示されている作品のコピーや絵葉書などがあるミュージアムショップに立ち寄ってお土産を買うのも楽しいでしょう。
日本コレクションについてですが、ボストン美術館だけでなく、ボストン近郊にお勧めの博物館があるので紹介しましょう。ボストンの北東およそ25キロに位置するセーラムにはピーボディ・エセックス博物館があります。ここは、「海」に関するコレクションで有名ですが、日本コレクションも一見の価値があります。
日本コレクションを所蔵するようになった背景には、この美術館と深いかかわりもつ人物がいます。(Q2) その人物は大森貝塚の発見者で、また日本に初めて進化論を体系的に紹介した人物でもありました。進化論の観点から腕足動物に注目していた彼は、その種類が豊富な日本に興味を抱いて、1877年に来日します。同年大森貝塚を発見し、お雇い外国人教師として東京帝国大学(現東京大学)で教鞭をとる傍ら、大森貝塚の発掘調査を開始します。彼は、アメリカへ帰国するとき収集品を持ち帰り、その一部を大学や博物館に寄贈しています。また、1882年に再々来日し、日本各地を訪れてさまざまな品を収集しています。(Q3) なかでも陶器に興味・関心を抱いていた彼は、収集した陶器をボストン美術館に寄贈しています。
余談ですが、筆者は1990年代にこの美術館を訪れたことがあります。特に興味をもった展示品は、幕末期に使われていた茶碗など庶民が使っていた日用品や農機具、そして捕鯨船の乗組員を募集するポスターでした。(Q4) ボストン美術館、ピーボディ博物館、そして日本が、このように「一本の線」で結ばれているのです。ここで記述した内容については、「文化交流論(日米)」の授業でも取り上げています。
▼ピーポディ・エセックス博物館のホームページはこちら
http://www.pem.org/
(羽鳥 修)