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平成21年度後期FD研修会 点検評価改善委員会

 駒沢女子大学人文学部では平成18年度後期より学内公開授業とそれにもとづくFD(Faculty Development)の研修会を継続して実施してきている。FDは、ごく単純化するならば、教員による教授法の改善および教員相互の啓発を目的とした活動ということになろう。

 今回のFD研修会は12月17日に以下の2部構成で実施された。第1部では、ポートフォリオを導入している授業科目の事例報告5例(必修科目の「基礎ゼミ」について2学科から、また選択科目については3つの報告)が紹介された。第2部では「今後のFD研修会のあり方」というテーマのもと、人文学部5学科からそれぞれ課題・要望等の報告があった。第1部・第2部ともに報告後には質疑応答を全体討議として行い、活発な意見交換がなされた。

 ここでその議論すべてを紹介することはできないが、FD活動の目的の1つである教員相互の啓発は、ある程度達成されたといえよう。授業改善は日常的にそれぞれの教員が取り組んでいるが、FD研修会を実施する目的には、授業改善のために導入されているさまざまな創意工夫に関する情報を学部全体で共有することも含まれている。事実、第1部の事例報告においては「ラーニング・ポートフォリオ」、「ティーチング・ポートフォリオ」、あるいはそれら両者の要素を取り入れたポートフォリオの事例報告があった。全体会では、ポートフォリオの多様性と可能性が指摘され、実験と試行錯誤を重ねつつ、より良いポートフォリオを作り上げていく必要性があるというコンセンサスはとれたものと思われる。

 FD活動による教員の教授法改善は「終わりなき課題」であり、すべての教員が真摯に、かつ日常的に継続して実施していかねばならない。「教育力」の向上は、大学の教育に対する学生の満足度に直接反映するからである。大学基準協会による新たな認証評価システムの「教員・教員組織」においては、「教員の資質の向上を図るための方策を講じているか」とあり、FDの実施状況と有効性が問われている。

 今回のFD研修会には専任教員60名が参加したが、この数字が示すようにFDに参加する教員の輪は確実に広がり、概ね定着の段階に入ったといえよう。これまで積み重ねてきた実績を踏まえて、次年度における学内公開授業とFD研修会では、授業の常時公開、学科・専門の異なる複数の教員による授業担当、少人数教育、自前教科書(担当教員が授業内容に即して作成した教科書で、履修学生には無償で配布される)の使用、などを盛り込んだ新設の科目を対象とする予定である。さらに、これまでのFD研修会は教員によるものであったが、新たに履修学生にも参加してもらうことになっている。より良い授業を学生と教員が協働して作り上げていく新たなFD活動が開始しようとしており、さらなる〝development〞が期待される。

 

平成21年度後期FD研修会

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