「特色GP」選定記念特別シンポジウム(第4回)
特色GPがもたらしたものー「駒沢女子大学の場合」―
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| ■ 主 催 | 駒沢女子大学 |
|---|---|
| ■ 開催日時 | 2009年2月5日(木) 13:00〜15:30 |
| ■ 会 場 | 駒沢女子大学大学館10-11教場 |
| ■ 対 象 | 教職員、学生、一般(入場無料) |
| ■ 参加者 | 74名 (教員64名、職員6名、一般4名) |

本学の取組が平成18年度特色GPに選定されてから、これまでに3回の「特色GP選定記念シンポジウム」を開催してきた。まず、平成18年度に行われた第1回目は、「私たちにとっての自主自立を促す面倒見ある教育とは」と題して本学学生によるパネルディスカッションが行われ、第2回は平成19年に「外部からみた駒沢女子大学の取組について」と題し、特色GP選定委員で元東海大学教授(現立命館大学教授)の安岡高志氏を外部講師とするセミナーの機会をもち、また同年には「内部からみた駒沢女子大学の取組について」と題して、本学教員による第3回目のシンポジウムを開催した。これら過去のシンポジウムについての詳細は『自主自立を促すための面倒見ある教育―総括報告書―』(平成21年1月)の42頁から52頁にある「シンポジウム・セミナーの実績と成果」を参照していただきたい。そして今回は、総括報告書の刊行を受け、過去3年間における取組の総括の場として第4回特色GP選定記念特別シンポジウム、テーマ「特色GPがもたらしたもの―駒沢女子大の場合―」を開催した。
今回の特別シンポジウムは次のような順で行われた。学長の挨拶に続き、特色GP委員長(現教育研究プログラム委員会委員長)から特色GPへの取組の推移が説明され、そののち、シンポジウムのテーマに沿って、5学科の主任から各学科の総括と今後の展望についての報告、そしてGP委員長により今後の展望としての提案がなされた。そしてそれを受けて学外者を含む出席者による質疑応答が行われたが、5つの取組のなかで特に「基礎ゼミ」と「付加価値ある専門教育プログラム」に関して重点的な討議が行われた。シンポジウムの内容については、以下の速記録を参照していただきたい。
- ■ 目的
- 本シンポジウムの目的は、過去3年間における5つの取組に対する総括とそれにもとづく今後の展望について活発な議論を行い、それを通じて今後本学が目指す教育上の方向性を具体的に確認し、同時にそのための各個別的取組を貫くという目的意識を教員のあいだで共有する機会とすることにあった。
- ■ 成果
- 今回のシンポジウムでは、特色GPの5つの取組なかで、特に「基礎ゼミ」と「付加価値ある専門教育プログラム」に関して重点的な討議が行われた。ここでは、これらの2件に関して簡単な総括を試みたい。
面倒見のよい教育の根幹をなす「基礎ゼミ」に関しては、運用をはじめてから15年以上が経過し、本学独自の初年次教育として着実に根を下ろしてきた。各学科の主任の報告からもそれをうかがうことができる。今後は、たとえば、5学科の垣根をこえた意見交換会を定期的に開くことにより、教育方法に関する情報を各教員が常に共有し、年々変化していく学生の資質に対応していく必要があるだろう。また、駒沢女子大学の学生としての意識を確認させる場としても機能させるべきだとの意見は、常に改良、変化が求められる初年次教育現場のなかで、不同の柱を据えるという観点から、一考に値するものである。
これに対して、「付加価値ある専門教育プログラム」は、平成21年度より、運用を中止することが決定している。当初考えられていた成果が十分にあげられていないと判断されたためである。しかしながら、質疑応答の場では、想像していた以上に継承を望む好意的な声を聞くことができた。要するに、本プログラムの発想自体は決して悪いものではなく、教員の努力と運用法自体に問題があったというのである。在来の授業の一部を本プログラムにあてるという中途半端なやり方は避け、テーマの見直しと本プログラム専用の授業を設けることで再出発をはかってほしいという意見は、おそらく、多くの教員が賛同するところであろう。発展的再編が望まれるところである。
さらに、今回のシンポジウムを通じ、本学の教育指針となっている「面倒見」のあり方について、再考の必要性を感じた。今までの面倒見はどちらかというと成績下位者に片寄りがあり、そこには成績上位者に対する面倒見が欠けていたのではないか、という視点である。質疑応答前の委員長の総括においても、学習意欲旺盛で成績が優秀な学生を対象とした学科横断的な科目を、「付加価値ある専門教育プログラム」の発展形として実現できないだろうか、そしてそれをFD活動の実験的な授業として位置付けてみてはどうか、という具体的な提案がなされた。
平成20年12月にとりまとめられた、中央教育審議会の答申「学士課程教育の構築に向けて」では、学士の質保証、学士課程教育の質の維持・向上が強くうたわれている。そのような観点から考えても、本学の掲げる「面倒見」は、成績下位、成績上位の両者を包括するものでなければならない。皮肉にも、運用停止が決まった「付加価値ある専門教育プログラム」の再編に、その一端が託されるような予感がする。今回のシンポジウムを機会に、意見交換を積み重ね、よりよい教育の場をつくることができればと願う次第である。

1.司会
小川 誠 (人文学部教授)
石田 かおり(人文学部准教授)
2.挨拶
戸田 洋樹 (駒沢女子大学学長)
3.報告
羽鳥 修 (人文学部教授)
安藤 嘉則 (日本文化学科主任)
加藤 ナツ子(国際文化学科主任)
富田 隆 (人間関係学科主任)
稲垣 弘子 (空間造形学科主任)
亘 純吉 (映像コミュニケーション学科主任)
4. 今後の課題
羽鳥 修 (人文学部教授)
5.質疑応答
