
「観光実務/国内旅行研修」では、旅行社に勤務する方を講師に招き、添乗員の業務を中心として、旅行業界の現状と旅行業務全般について学びます。教室での講義の後、2度の学外研修を実施しましたが、今年度は実際の業務でも添乗員の指導を担当するベテランの現役添乗員にツアーに同行していただきました。
1回目の学外研修では、講師の勤務先である団体旅行を専門とする旅行会社を訪問し、実際にどのように業務が行われているのかを見学しました。私たちが普段目にする旅行社の業務はカウンターでの接客ですが、なかなか見ることのできない団体旅行の業務を見学する機会に恵まれました。同時にツアー当日の添乗員さんも加わり、ツアーの事前学習を丁寧に指導していただき、参加学生全員のツアーに対する期待が膨らみました。「こういう旅行社でぜひ働いてみたい。社員の方々がいきいきと働いていて、さすが日本でトップクラスの旅行会社だと感じました。これからの就職活動に向けて頑張らなければという思いを新たにしました」という感想が多数聞かれました。

2回目の学外研修は1泊2日で行う箱根研修旅行で、9月15・16日に実施しました。主な訪問先は、初日が彫刻の森、大涌谷、箱根神社、2日目は芦ノ湖遊覧船、箱根ガラスの森、箱根・宮ノ下富士屋ホテルでした。研修では、バス車中での挨拶、旅程の説明、訪問先のガイドのほか、バスやフェリーの乗降時における点呼・引率、レストランや宿泊先などへの「入れ込み電話」による確認、宿泊先でのチェックイン・チェックアウトなど、講師からアドバイスを受けながら広範囲におよぶ添乗員としての業務を体験しました。

初日の研修が終わり、宿泊先に到着してからは、講義や研修で学んだ内容についての小テストが実施され、テスト後には講師による初日の講評、2日目の注意点などの解説がありました。宿泊施設は「箱根セミナーハウス」閉館に伴い、今年度から「箱根高原ホテル」になり、他の宿泊客と同宿となりましたが、殆どが学生の研修による利用で、使いやすい施設でした。

2日目は観光スポットのほか、富士屋ホテルという日本を代表する老舗リゾートホテルを見学しました。同ホテルは、チャップリンやジョン・レノンをはじめ多くの著名人が宿泊したことでも知られています。学生は事前にホテルの歴史について調べていたこともあり、ホテルの方の説明に熱心に聞き入っていました。
参加学生はプロの添乗員さんからの丁寧な指導を受けながら、一人ひとりが真剣に取り組み、緊張感あふれる2日間の研修旅行となりました。今回の研修は、たんに就職への予備知識を深めるということだけではなく、卒業後に実際に必要とされる社会人としての基本的な姿勢を学ぶ、という重要な経験にもつながったようです。

●参加した学生の感想
- 自分自身で添乗員役を体験することにより、研修旅行の前に何を調べ、何を準備しなければならないかを理解することができました。また、添乗員としてどのようなリーダーシップを発揮するべきかが明らかになり、大変良い経験になりました。
- プロの添乗員により丁寧な指導をしていただき、勉強になりました。臨機応変な対応の速さ、お客様が楽しめるような気配りの細やかさ、誰よりも早く動き間違いにも敏速に対応する添乗員は素晴らしいと感じました。
- 実際に人前に立って話をすると、敬語や丁寧語が正しく使えず、人前で話すことがこんなにも難しいことを、改めて実感しました。できる限り否定語を使わず肯定的に話すことなど、話し方によって受け止め方が変わってくることも教えていただきました。
- 富士屋ホテルでは、素晴らしい接客を拝見することができ、さすが歴史あるホテルだと感心しました。



