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研修・実習

『国際協力実習』

8月27日から9月7日まで今年もモンゴルで国際協力実習を実施しました。今年で4回目となるスタディ・ツアーですが、その目的は日本の政府開発援助(ODA)の実際を学ぶこと、そして政治・経済・社会・文化の側面からモンゴルを研究することです。また、交流協定提携大学である2大学(オトゴンテンゲル大学、インターマネージメント大学)の日本語学科の学生との交流も目的のひとつであり、草原での合同キャンプなどを通じて築かれる友情は、帰国後も続いています。

今年度の実習参加学生の研究テーマは、砂漠化を中心とする環境問題、モンゴル・ロシア関係、高等教育、物価上昇やストリートチルドレンなどの社会問題、変化する食文化でした。事前授業での研究をふまえ、ウランバートル到着後は日本大使館、モンゴル日本センター、ウランバートル市保健省、ラジオ局、幼稚園、小学校などを訪ね、インタビューをしました。帰国後の現在は、実習の総まとめとして報告書、DVDを作成しています。

国際協力実習を履修する学生は、帰国前、滞在中、帰国後も課題が多く、本当に忙しく、大変です。今年は4月から本学のモンゴル人留学生に毎週モンゴル語を習い、実習前の夏休みには暑い中で集中講義。モンゴル滞在中は、朝から夜までのスケジュールに加え、毎晩反省会があり、日にちが変わっていることもしばしばでした。さらに帰国後は、りんどう祭でのモンゴル紹介、DVDと報告書作成、報告会に向けての準備、そして今年はさらにモンゴル2大学とのテレビ会議が加わりました。「もう大変ですよ」と言いながら、学生たちは何故か楽しそうなのは不思議です。昨年からは実習リピーターも現れ、なかには「モンゴル 命」と言ってはばからない人も出てきました。



●参加学生の感想文(1)

初めてのモンゴル、そして私にとっては始めての海外でした。振り返ると、見るもの感じるもの全てが新鮮で貴重な経験となりました。

モンゴルに行く前の事前学習では、「学生が主体となり行う授業」に戸惑ってしまいましたが、先生方、先輩方に指導していただき何とかやってこられたように思います。

私は日本とまったく違う環境のモンゴルの人々の生活(主に食生活)にとても興味がありました。都市に住む人、遊牧をしている人、実際この眼で見られる初めての経験に楽しみでもあり、緊張していました。実際には、遊牧民の方々の訪問は出来ずに終わり、とても残念に思いましたが、保健部の方にお話を伺うことができて、日本の一学生の為に貴重な時間を割いてお話をしてくださった事を思うと、しっかり勉強しなくてはと身が引き締まる思いがしました。

UB市は活気があり、沢山の車が行きかっているその中に日本のバスやトラックが走っているのを実際に見た時は、日本とのつながりを感じました。UB市での食事は、量が多く、野菜では主にジャガイモ・ニンジン・ピクルスをよく目にしました。日本ではよく食べる魚は1度しか食べなかったので、やはり環境によって食材は変わるのだと言うことを実感しました。

市内から少し車を走らせると広大な草原が広がっていて、日本にはない美しい景色でした。まさかモンゴルに来て山登りをするとは思いませんでしたが、そこから見渡せる景色と、天の川の見える夜空には大感動でした。

そして、モンゴルの人たちと知り合えて本当に良かったです。自分の視野が広がったし、いつも親切にしてくださったことは絶対に忘れません。また部屋を間違えて訪ねてきた鳥取大学の實方さんとの出会いもこんな偶然があるのかと驚いたのですが、分野が違うだけで世界がまったく違って見えました。お話を伺えて本当にラッキーだったと思います。

あっという間の12日間でしたが、1日1日充実した時間を過ごすことが出来ました。国際協力実習を無事終えることが出来たのは、先生を始めとする先輩、ニャムちゃん、オユンさん、国際協力実習に携わってくれた皆さんのサポートあってのことだと思っています。たくさんの人たちの助けによって、成り立っていると言うことを実感しました。そして一緒に行った皆、本当にありがとうございました!!




●参加学生の感想文(2)

私にとって初の海外となったモンゴル。テレビなどで見ていたこの国は、広がる草原とその中に点々といる家畜というイメージが強く、交通の便、トイレやお風呂といった生活の中での不便が多々あって、日本で暮らしていた私にとって苦労の多い旅になるだろうと思っていました。けれど、実際に過ごしてみると違った意味で驚かされました。私たちのホテルがあるウランバートル市は都市ということもあるでしょうが人々は活気があり、車もあふれ、水道もちゃんと出るし、電気も通っていました。モンゴルを侮っていたと驚きの連続です。臼井先生も「去年に比べるととても発展している」とおっしゃっていたので、これからもどんどん発展していくのでしょう。都市の中には建設途中の建物が多く見られました。モンゴルは今、建設ラッシュで建物が次々と建てられています。けれど、それに対する人材が不足していました。格差も問題視されています。物乞いの子やスリも多く、皆自分のかばんをしっかり守りながらの旅でした。

今回、私は年々進行している砂漠化を研究テーマとしました。日本では周りの国から襲ってくる黄砂に対して様々な研究がされています。モンゴルでもいろんな対策がなされていると思っていたのですが、実際に話を聞いてみると「あまり注目はされていない」「法律はあるがうまく機能していない」などといった返答が多く、少しショックを受けました。そんな状況の中、年々家畜の数が増加して草が減少し、鉱山開発により砂漠化が進行しています。緑を愛する人々の国なのに、発展することに熱心になって環境保護は後回しになっているように感じられました。

モンゴルの自然の偉大さを強く感じたのは研修6日目の9月1日(土)に行ったゲルキャンプでの体験です。田舎道をバスで走らせて着いたキャンプ場は、寝泊りする建物と食堂、トイレ以外は何もなく、まさに、自然の中でした。天気に恵まれ昼間はぽかぽか陽気で、友達と草原に寝転がり気がついたら軽い眠りへと入っていました。山に登って頂上からの眺めを楽しんだり、ラクダに乗ったりと楽しい時間を過ごしました。そして、何より忘れられないのが夜に見られる星の数。周りに明かりが少ないため、夜空には無数の星が輝いていました。まるで、プラネタリウム。生まれて初めて天の川をはっきり見ることができました。みんなで見上げたあの星空は一生の思い出になるでしょう。

モンゴルでの研修は、楽しみもあったけれど不安のほうが大きく、日本を立つ直前は正直行きたくないと思うときもありました。でも、現地で多くの方たちの話を聞いて、助けられたりするうちにもっと勉強しておけばよかったと申し訳なくなり、今は感謝でいっぱいです。西端先生の人脈にも改めて感謝です。研修において、多くを支えて下さった臼井先生、佐々木先輩もありがとうございました。そして、共に12日間を過ごした仲間に感謝。初めはしゃべったことのない人もいたけれど、私は最高のメンバーだったと思っています。この貴重な体験を今後の生活に活かせて行けるよう努力したいです。

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