「涅槃会」の式典が行われました。
2024/02/27
お釈迦様がお亡くなりになった2月に毎年行われる「涅槃会」の式典では、お釈迦様とのお別れの様子を描いた「涅槃図」を掲げ、厳かに読経し、そのご遺徳を偲(しの)びます。「涅槃会」は、お釈迦様の死を悼(いた)み、生を考え、このかけがえのない人生をどう生かすかに思いを巡らせる貴重な機会となっています。
日時 | 2024年2月15日(水)8時50分開式 |
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場所 | 駒沢学園記念講堂 |
式典では学長 安藤 嘉則先生より講話が行われました。
お釈迦様の御教えを私たちがどう受け止め、どう生きるか。仏教の根本精神を少しでも日常に生かしてほしい。お釈迦様の教えは普遍的な教えであり、駒沢学園の生徒として感じ取ってほしいと語りかけました。
式典終了後、大学 佐々木俊道先生の解説のもと、生徒・園児へ涅槃図拝観がおこなわれました。
本学園の涅槃図は仏画師・藤野正観氏の手によるもので、平成七年に完成しました。京都市大原野の大山古刹西山善峯寺(単立・両国第二十番札所)の薬湯場を画室とし、約一年がかりで書き上げられたということです。基本の元絵は日本最古の国宝「仏涅槃図」(高野山金剛峯寺所蔵)とされており、これが平安後期、応徳三年の作で「応徳涅槃図」と呼ばれていることにちなんで「平成大涅槃図」とされました。
平成大涅槃図は5.4メートル四方の一枚の巨大な和紙に描かれており、これは世界最大のものだということです。この和紙は、大正14年(1925年)、福井県の人間国宝故岩野平三郎氏が8人がかりで漉いたといわれる越前手漉き和紙のうちの一枚で、日本画家の大家・横山大観氏の注文に応じるべく作成されたものです。この貴重な和紙を使用して、縦4.8メートル、横4.6メートルもの大きな涅槃図が誕生しました。