「涅槃会」「針供養」が行われました。

お釈迦様がお亡くなりになった2月に毎年行われる「涅槃会」の式典では、お釈迦様とのお別れの様子を描いた「涅槃図」を掲げ、厳かに読経し、そのご遺徳を偲(しの)びます。「涅槃会」は、お釈迦様の死を悼(いた)み、生を考え、このかけがえのない人生をどう生かすかに思いを巡らせる貴重な機会となっています。

日時 2023年2月15日(水)8時50分開式
場所 駒沢学園記念講堂
  • 式典の様子
    式典の様子
  • 講話(理事長 葛城天快先生)
    講話(理事長 葛城天快先生)

式典では理事長 葛城天快先生より生徒たちへ講話が行われました。

お釈迦様が亡くなられたこの日にちなみ、その教えをしっかりと受け継いで、自分と自分の周り全ての平和と繁栄、安寧を願って日々努めてください。それが本学園の建学の精神の一つである「行学一如」へとつながります。この涅槃会を一つのきっかけとして、行動や学問にしっかりと努めていただきたいと思います。

  • 平成大涅槃図
    平成大涅槃図

本学園の涅槃図は仏画師・藤野正観氏の手によるもので、平成七年に完成しました。京都市大原野の大山古刹西山善峯寺(単立・両国第二十番札所)の薬湯場を画室とし、約一年がかりで書き上げられたということです。基本の元絵は日本最古の国宝「仏涅槃図」(高野山金剛峯寺所蔵)とされており、これが平安後期、応徳三年の作で「応徳涅槃図」と呼ばれていることにちなんで「平成大涅槃図」とされました。

平成大涅槃図は5.4メートル四方の一枚の巨大な和紙に描かれており、これは世界最大のものだということです。この和紙は、大正14年(1925年)、福井県の人間国宝故岩野平三郎氏が8人がかりで漉いたといわれる越前手漉き和紙のうちの一枚で、日本画家の大家・横山大観氏の注文に応じるべく作成されたものです。この貴重な和紙を使用して、縦4.8メートル、横4.6メートルもの大きな涅槃図が誕生しました。

「針供養」

  • 針供養

針は、どんな小さな針でもどんなにかたい布をも刺し通して、黙々とその役目を果たしています。針のおかげで、私たちの生活の基本条件である衣食住のひとつ、衣生活は成り立っています。
針供養は、せめてこの日はやわらかい豆腐に針を刺してあげて、日頃の苦労をねぎらってあげようという、日本古来の美しい風習です。

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