12月1日(水)〜8日(水)までの日曜日を除く7日間「摂心会」(早朝坐禅会)が、8日(水)には「成道会」が行われました。

冬の恒例行事である早朝坐禅会(摂心会)が行われました。毎年、12月1日から8日までの日曜日を除く7日間、午前7時40分から30分間、本学の中学・高校体育館にて行われています。新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、2021年度は参加者を学園教職員、大学・短期大学の在学生および中学・高等学校の生徒に限って開催いたしました。

摂心会

  • 摂心会の様子
  • 摂心会の様子

摂心会(せっしんえ)と成道会(じょうどうえ)

「成道会」とは、お釈迦さまがお悟りを開かれた日を祝う仏教行事です。
お釈迦さまのお悟り、すなわち「成道」にならって、禅宗寺院では12月1日から8日朝まで坐禅三昧の修行を行います。この坐禅だけを行う集中期間を「摂心会」と呼びます。
「摂心」とは、日常の散乱した心をまとめ、乱れがちな自己の心をととのえるという意味です。本学園では、こうした趣旨のもと「摂心会」を行い、記念講堂において「成道会」の式典を開催しています。これらの学園行事を通して、お釈迦さまのおこころを仰ぎ、建学の精神である「正念」「行学一如」を実践していきたいと思います。

成道会

  • 摂心会の様子式典の様子
  • 摂心会の様子講話(安藤嘉則学長)

講話では、駒沢女子大学・駒沢女子短期大学 安藤嘉則学長より以下のお話がありました。

駒沢学園ではお釈迦様のお悟り(成道)にちなみまして、12月1日から本日8日まで摂心会を行い、この間、生徒の皆さんも大勢参加いただきました。この12月の摂心会は学園の伝統的行事ですが、もともと摂心会は12月に限られるものではありません。ただこの12月の摂心会については特に臘八摂心(ろうはつせっしん。「臘(ろう)」は、12月を意味する「臘月」の略、「八(はつ)」は「8日」のこと)といい、12月8日のお釈迦様の成道にちなんで坐禅修行するという意味が込められています。
ところで、みなさんも授業で仏教を学ばれていると思いますが、お釈迦様の教えが、今を生きる皆さんにどのような意味をもつのかということを意識していただければと思います。たとえばお釈迦様の教えである「四諦八正道」を授業で知識として知ることも大事ですが、それが抽象的な受け止めにとどまり、今の自分とは関係のない、よそ事として受け止めているのであれば、仏教を学んでいることの意義が半減してしまうのではないか、そんなふうに思います。知識として専門用語を覚えるだけでなく、自分の心に響くようなアンテナをもつことが大事です。
本日は成道会。お釈迦様が菩提樹の下でお悟りになったことが、時代を超え国境や民族の壁をこえて無数の人々の心の支えとなってきました。こうした機会を契機に改めてお釈迦様の教えに向き合い、より深く理解していただければと思います。

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