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【解説】糖尿病診断に必要な空腹時血糖値は検診時の血糖値を表し、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を示します。空腹時血糖値は食事の量や内容、運動の強度、ストレスなど様々な要因により毎日刻々と変化します。HbA1cは直前の食事や運動の影響を受けません。非常にゆっくり変化します。空腹時血糖値は正常なのに食後に異常に血糖値が上がる人もいます。このHbA1cの検査で見過ごされやすい糖尿病の診断が出来ます。2つの検査にはこのような特徴があるので両方の検査値を合わせてみることが大切です。糖尿病は当初自覚がない為に軽くみられがちですが血管障害、様々な合併症の引き金になる病気です。早期発見には定期的に検査をする事が大切です。
【解説】見かけ上は太っていない、いわゆる「かくれ肥満」はBMI25未満なのに体脂肪が多い事をいいます。このかくれ肥満の人の多くは内臓の周りに脂肪が多いタイプで内臓脂肪型肥満をいわれています。多くの研究から内臓型肥満は病気になりやすく、高血糖・高血圧・脂質異常のうち2つ以上重なった状態を「メタボリックシンドローム」といい、重い生活習慣病になる危険があります。 なぜこのかくれ肥満が起こるかというと、極端なダイエットや運動せず食事だけ減らすと体脂肪だけでなく筋肉も一緒に減り代謝が悪くなり、体脂肪が溜まりやすくなるという悪循環になります。 適切な方法で焦らず長い期間をかけて体脂肪を減らしていくことが大切です。
【解説】ご飯・パン類・麺類などの炭水化物は食べ過ぎると中性脂肪として蓄積されますが極端に減らすと身体と脳がエネルギー不足になります。そして減らした分、おかず類で補おうと肉、魚類を食べ過ぎてしまうとたんぱく質と共に脂質も多く含まれますのでその結果、食事のバランスが崩れ、脂肪が溜まりやすくなります。炭水化物の摂取量は1日エネルギー必要量の約50〜65%が目安です。 炭水化物は「食べ過ぎず、減らし過ぎず」にしましょう。
【解説】酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する「呼吸器」、食物を消化・吸収する「消化器」などと同じように、人が自分の身体を自由に動かすことができるのは、骨、関節、筋肉や神経で構成される「運動器」の働きによるものです。骨、関節、筋肉はそれぞれが連携して働いているので、どれかひとつが悪くても身体はうまく働きません。ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)は、「運動器」が衰えて、「立つ」「歩く」といった動作が困難になり、要介護や寝たきりになる危険性が高くなる状態をいいます。
【解説】ロコモ対策は、シニアだけの課題ではありません。子どもからシニアまで、各世代に共通して「偏った栄養バランス」「乱れた食生活リズム」「運動不足または運動量の低下」といった、3つのロコモ要因があげられます。これらのロコモ要因に対して、子どもにとっては健やかな成長のために、成人にとっては適正体重・体型維持のために、シニアにとってはカラダの老化を防ぐために、規則正しくバランスの取れた食事を心がけ、ロコモの予防につとめることが大切です。
【解説】私たち人間が生きていくためには、「糖質」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」5つの栄養素が必要です。これらは、身体をつくる素になったり、動かすエネルギーになったり、調子を整えたりする役割を担っています。糖質と脂質はエネルギーを生み出すもので、これがないと身体を動かすことはできません。たんぱく質は筋肉など身体をつくる素になるもので、不足すると運動器をはじめとする身体全体が衰えてしまいます。そしてビタミン、ミネラルは栄養素の消化や吸収を助けたり、代謝を促したりする働きをします。健康に生活するためには、これらの5つの栄養素を毎日の食事から摂ることがとても重要です。これらをどのように摂ったらよいのでしょうか。その答えは、毎日の食事にご飯やパンなどの「主食」、肉・魚料理などの「主菜」、野菜や海草などを使った「副菜」、「主食+主菜+副菜」を揃えるとよいでしょう。
【解説】ビタミンには、水溶性ビタミン(水に溶ける)と、脂溶性ビタミン(油脂に溶ける)があります。ミカンに多く含まれるビタミンCは、水溶性ビタミンです。一度に摂り過ぎてもすべて吸収されるのではなく、一定量を超えると尿に排泄されます。一気に食べるのではなく、分けて食べ、必要な分だけ身体に取り込むようにするのが良いでしょう。目安量は、成人男女約100mgです。
■1日成人男女100mgが目標。みかん4個分に値しますが、2個+野菜で摂取しましょうね。
【解説】ビタミンAは、目の粘膜を保護し、網膜を健康に保つ働きをします。不足すると夜盲症になったり角膜が乾燥して視力が低下したりします。ビタミンAは、水洗いや加熱調理による損失が少なく、油と一緒に調理すると吸収が高まる脂溶性ビタミンで、これには2種類あります。1つめは、レバー、チーズなど動物性食品に含まれ、そのままビタミンAとして働く「レチノール」です。2つめは、にんじん、かぼちゃなど緑黄色野菜に多く含まれ、体内で必要な量だけビタミンAに変化する「カロテン」です。「レチノール」は過剰に摂取すると肝臓などに蓄えられ排泄されにくいため、過剰症がありますが、「カロテン」は、過剰症の心配はありません。過剰症のない「カロテン」の吸収率は10〜30%に対し、「レチノール」は80〜90%です。バランスよく摂取しましょう。
【解説】ビタミンCは、黄色くて酸っぱいイメージを持っていませんか?ビタミンC=レモンのイメージが強いため、黄色や酸っぱい味が強いほどビタミンCが多く含まれていると誤解されることが多いようです。ビタミンCは本来、無色透明、味もありません。酸っぱさは、クエン酸によるものです。果物以外に、ビタミンCを多く含むものは、ブロッコリーやピーマンなどの緑黄色野菜、また、含有量は劣りますが、さつまいも、じゃがいもなどのいも類は、加熱による損失が少なく、量も摂りやすいのでお勧めです。色々な食品から摂取しましょう。
【解説】ゴム手袋をはめていると手のひらが湿ったり、ハーッとはいた息で窓が曇ったりします。これは不感蒸泄といって、皮膚や気道から水分を蒸散させているためです。このように汗をかいた実感がなくても、常時水分は失われています。のどがかわくのは、水分が体重の1%程度減ったためで、すでに脱水は始まっているのです。
【解説】筋肉は水分の貯蔵庫です。筋肉が少なくなっている高齢者は体内の水分が少なく、水分減少の影響が出やすくなります。また、のどのかわきが感じにくいこと、食事量が減って水分摂取量も減ってしまうこと、腎臓などの機能低下も脱水症になりやすい原因です。頻尿や冷えを心配し水分摂取を我慢してしまう傾向もあります。
【解説】質問は脱水予防です。予防のための毎日の水分は普通の水やお茶が良いです。食事からの塩分で十分です。イオン飲料は糖分も多いのです。ただし、ノロウイルスなどで嘔吐下痢の症状のあるとき、インフルエンザなどで高熱の時は、水分と電解質(塩分、ミネラル)がバランス良くとれるイオン飲料や経口補水液を取り入れてください。大量の汗をかいた時も同じです。また、アルコールは水分補給にはなりません。アルコールを分解するのにかえって体内の水を使うからです。