『涅槃会(ねはんえ)』の式典が行われました。
2017/02/17
お釈迦さまがお亡くなりになった2月に毎年行われる「涅槃会」の式典では、お釈迦さまとのお別れの様子を描いた「涅槃図」を掲げ、香(お線香と焼香)、華(お花)、燭(お灯明)、蜜湯(あまいお湯)、菓(お菓子)、茶(温かい茶)を供え、厳かに読経し、そのご遺徳を偲(しの)びます。「涅槃会」は、お釈迦様の死を悼(いた)み、生を考え、このかけがえのない人生をどう生かすかに思いを巡らせる貴重な機会となっています。
日時 | 平成29年2月15日(水)8時45分開式 |
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場所 | 駒沢学園 記念講堂 |
駒沢学園常務理事 安藤嘉則教授の講話では、涅槃図について取り上げられました。涅槃図は、お亡くなりになったお釈迦様の周りで大勢の方が嘆き悲しんでいる姿が描かれ、悲しい別れがテーマになっています。仏教の基本は諸行無常(すべてのものは移ろい行くものであり、永遠ではない)であり、ご父母や親しい友人、愛する人たちともいつかはお別れの時が来ます。過去の嫌なことや未来の不安に支配され、今を見つめられず、足元を見られない生き方をしている人が多いのではないでしょうか。だからこそ、それらを乗り越えて、今日の私の命を見つめ、今日という一日を一生懸命生きてくださいと話されました。
式典終了後には、本学の幼稚園児や中学・高等学校の生徒たちが、平成大涅槃図を鑑賞し、先生の説明に耳を傾けました。本学園の貴重な財産でもある平成大涅槃図は、涅槃会の式典後に園児、生徒たちの学びのための教材として毎年お披露目されています。