今年も「摂心会」(早朝坐禅会)が行われました。
2019/12/10
冬の恒例行事である早朝坐禅会(摂心会)が行われました。当行事は、毎年12月1日から8日までの期間中(日曜日を除く)、午前7時40分から30分間、本学の中学・高校体育館にて開催されています。本年は12月2日(月)~12月7日(土)の6日間の開催となりました。地域の皆様や学園関係者、中高生、 短大生、大学生、教職員らが参加し、最終日には、お釈迦さまが乳粥を召し上がってお悟りになった故事にならって、牛乳がふるまわれました。今年も多くの皆様にご参加いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
摂心会
摂心会(せっしんえ)と成道会(じょうどうえ)
「成道会」とは、お釈迦さまがお悟りを開かれた日を祝う仏教行事です。
お釈迦さまのお悟り、すなわち「成道」にならって、禅宗寺院では12月1日から8日朝まで坐禅三昧の修行を行います。この坐禅だけを行う集中期間を「摂心会」と呼びます。
「摂心」とは、日常の散乱した心をまとめ、乱れがちな自己の心をととのえるという意味です。本学園では、こうした趣旨のもと「摂心会」を行い、記念講堂において「成道会」の式典を開催します。これらの学園行事を通して、お釈迦さまのおこころを仰ぎ、建学の精神である「正念」、「行学一如」を実践しています。
成道会
講話では、安藤嘉則人文科学研究科長より以下のお話がありました。
本日は、お釈迦さまがお悟りを開いた日です。
お釈迦さまは、成道という素晴らしい宇宙の真理を悟られ、今日それがお経として伝わっております。お経は読んでみるととても難しく書いてありますが、それは非常に深い意味を含んでいるからであり、そこにはお釈迦さまのおこころがしっかりと言葉として残されています。この駒沢学園では、仏教を学ぶ時間がありますので、どうか一生懸命勉強してください。本学園は、行学一如という建学の精神を持っています。学んできたことを頭の中で基本知識として持っているだけではなく、それを実践し、生活の中に生かしていかなければならないという意味です。お釈迦さまから教えられたそういう大切なおこころを、精神を私たちが受け継いで、今日の学園はあるわけです。どうかこの成道会にちなみまして、改めて私たちの学園を誇りに思っていただければと思います。