平成28年度 父母の会総会と文化講演会のご案内
2016/05/09
1.日時 |
平成28年5月24日(火) 13時30分より 文化講演会 ■ テーマ 「人に頼る仕事」 ■ 講 師 駒沢女子大学 メディア表現学科 教授 田澤 秀司先生 〈休憩〉 15時00分より |
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2.会場 | 駒沢学園 記念講堂 |
テーマ:人に頼る仕事
絵本や雑誌を制作する実習では、企画、編集、デザイン、製本まですべてを学生がおこないます。 とくに雑誌制作はグループで長期間にわたって取り組むことで、チームワークなど、社会で多くの人たちと仕事をしていくために必要な能力を身につけることが目的です。
実際に本が読者の手に届くまでには、多くの人たちの協力が必要です。その工程や流通からは、社会の仕組みも見えてきます。出版教育が、国が提唱する「アクティブ・ラーニング」の実践や、「社会人基礎力」の涵養の場として機能するのか。編集者として数多くの人とかかわり、さまざまな絵本や雑誌を担当してきた経験を、授業にどう生かしているのか。本づくりの過程で得た資料をもとにお話しします。授業では、ときどき絵本の読み聞かせをします。絵本には中学生、高校生、大学生と経験を積み重ねていく、その瞬間だからこそ味わえる共感があります。いくつになっても心に響く絵本の魅力についても、いくつかの例をあげて紹介します。
〈講師プロフィール〉
田澤 秀司(たざわ しゅうじ)
1962年、福島県喜多方市に生まれる。多摩美術大学大学院美術研究科修了。
リズム時計工業株式会社に時計デザイナーとして2年間、株式会社学習研究社(現:学研ホールディングス)に絵本や雑誌の編集者として20年間勤務した後、2009年4月から、駒沢女子大学人文学部映像コミュニケーション学科(現:メディア表現学科)で、編集や印刷についての講義と実習指導をおこなう。
バナナの紙でできた世界で初めての絵本『ミラクルバナナ』が、2001年度厚生労働省社会保障審議会推薦・児童福祉文化財に指定。2010年には電子書籍専門出版社の設立にかかわり、企画と監修をした幼児向け電子書籍アプリ『pi-boえほん』が、2011年度グッドデザイン賞(ソフトウェアのデザイン部門)を受賞。