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駒沢学園女子中学校・駒沢学園女子高等学校
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学校法人駒澤学園創立100周年を迎えるにあたって

皆さまには、平素より学校法人駒澤学園への熱き思いを寄せて頂き、更に教育・研究活動にご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

顧みますと、本学園は、1927年9月に東京都世田谷区弦巻の地に、大本山永平寺第二祖弧雲懐奘こうんえじょう禅師650回大遠忌だいおんきの記念事業として「駒沢高等女学院」を発足しました。そして1989年に、この稲城の地に移転して三十有余年、2027年に創立100周年を迎えることとなります。

この間、幾多の紆余曲折、艱難辛苦に見舞われましたが、都度に諸先輩、そして卒業生や学生・生徒・園児のご家族の皆さま、さらには宗門関係の方々、また各方面からご支援をいただき、今日を迎えることができました。あらためて深く感謝申し上げます。

本学園の創設者・山上曹源師は、日々の生活実践の中にこそ真の教育があると考え、実践から学び、学びが実践の基になる、そして他者を慈しむことのできる心豊かな人材の育成になるとの意思から、これに努められました。

山上曹源師の教育の実践の場は、もちろん学園でしたが、師の精神を具体的に示されたのが、創立10周年に自宅の隣に建設された、女子生徒が共に生活する「四誓寮しせいりょう」でした。

この「四誓寮」の精神こそ、山上曹源師の実践教育の真髄であり、真に本学園の心のふるさと、建学の精神の「正念しょうねん」「行学一如ぎょうがくいちにょ」の場であったのです。

2027年の本学園創立100周年に向けて、あらためて創立以来守り続けてきた道元禅師の教えと建学の精神、さらに創立時の教育実践や「四誓寮」の精神の原点に立ち返り、「共に行じ、共に学び、共に生きる」(共行きょうぎょう共学ぎょうがく共生ぎょうせい)をコンセプトとし、活力のある学園、地域社会から求められる学園、「共に」歩み続ける学園を構築してまいりたいと思います。

言葉を変えれば、この「共行きょうぎょう共学ぎょうがく共生ぎょうせい」の「共」は、仏の教えである「生きとし生けるものすべてが共に」の精神であって、対象を限定した「誰それと共に」のような表面的なものではない、奥深さを持った「共に」なのです。

学園では、この創立100周年を記念して、大学・短大図書館の改修、学園史展示室の開設、幼稚園・中学・高校・大学の一体化等の学内環境の整備をすると共に、本学の知的財産による地域との連携を強化し、本学園の価値の向上を目指して邁進してまいります。

創立以来受け継がれてきた伝統を再確認し、未来を開き、語り伝えていくことこそが、本学園の使命であり、報恩の営みであり、学園発展の基点であると考えております。創立100周年の記念事業が達成され、本学園に各方面からのさまざまな人びとが集い、そして共に高め合う場になりますことを心から願う次第であります。

2024年9月2日

学校法人駒澤学園
理事長 葛城 天快

  • 学校法人 駒澤学園 理事長 葛城天快