2018/02/14
針供養(はりくよう)は、二月八日(関西地方(かんさいちほう)では十二月八日)に行(おこな)われ、折(お)れた縫(ぬ)い針(ばり)を供養(くよう)し、近(ちか)くの寺社(じしゃ)に収(おさ)めたり、豆腐(とうふ)や蒟蒻(こんにゃく)のようにやわらかいものに刺(さ)したりすることで供養(くよう)し、裁縫(さいほう)の上達(じょうたつ)を祈(いの)った行事(ぎょうじ)です。 針(はり)は、どんなに小(ちい)さな針(はり)でもかたい布(ぬの)をも刺(さ)し通(とお)して、黙々(もくもく)と、その役目(やくめ)を果(は)たしています。針(はり)のおかげで、私(わたし)たちの生活(せいかつ)の基本条件(きほんじょうけん)である衣食住(いしょくじゅう)のひとつ、衣生活(ころもせいかつ)は、なりたっているわけです。せめて、この日(ひ)は、やわらかい豆腐(とうふ)や蒟蒻(こんにゃく)に針(はり)を刺(さ)してあげて、日頃(ひごろ)の苦労(くろう)をねぎらってあげようという日本古来(にほんこらい)の美(うつく)しい風習(ふうしゅう)です。 また、この日(ひ)は針(はり)に触(ふ)れないようにするという風習(ふうしゅう)もあり、針(はり)を使(つか)う人々(ひとびと)を休(やす)ませるという意味合(いみあ)いも持(も)っています。 この針供養(はりくよう)を通(とお)して、物(もの)の大切(たいせつ)さや感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちを改(あらため)めて確認(かくにん)していきましょう。