
こころに余裕のある方、ちょっとのぞいてみませんか。
学問のおもしろさに「開眼」するチャンスは、毎日の生活にあふれています。
学ぶことで、あなたのこころはもっと自由になり、あなたの世界はさらに広がるのです。

3・4年生向けの私の専門ゼミでは、化粧も含む美容で人はどのような美を求めるのか、なぜそれが美とされるのか、そこに問題点はないのか、問題があるとすればどのように解決できるのか、といった美容の価値の問題を考えています。4年生の夏休みには、資生堂鎌倉工場の見学に行きます。就職活動真っ最中の4年生は、この時期、社会人女性に求められる身体表現について日々考え、さまざまなことを実感しているときです。また、自分の将来がかかった企業研究や企業訪問を経験して、消費者の立場に加えて、製造や販売等の企業の立場からも新たに物を見る経験をし始めます。このような時期に化粧品産業の現場に触れて、物作りに携わっている人の話を聞く機会を設けることで、ゼミでの研究にも深みが増します。

見学先の資生堂は、来年創業140周年を迎える日本の近代化粧品会社のさきがけです。市場規模は日本のトップ、世界5指に入る規模の会社です。このように日本の化粧と大衆文化をリードする企業ですから、資生堂の歴史を研究すれば、明治から現在までの日本の化粧史やファッション史、さらには宣伝史や日本人の生活文化史までもがわかります。
今年は9月12日に行きました。鎌倉工場では化粧水や乳液、美容液などのスキンケア製品と、リップグロスや口紅では、国内のほとんどの製品を製造しています。見学では、製造ラインの説明だけでなく、どのように品質保証を行っているかの説明や、消費者に納得してもらえる品質作りのための技術開発がどのように行われているか、研究所の研究員から直接説明があっただけでなく、化粧品の効果が実感できる実験も体験しました。

化粧品の効果と品質の違いを体験する実験
(石田 かおり)