保育実習指導Ⅲによる施設見学―東京都児童相談センター

保育実習指導Ⅲを履修している学生達と7月26日に東京都児童相談センターを訪問し、施設見学と研修を受けてきました。児童相談所は18歳未満の子どもとその家庭の相談に応じる専門機関で、児童福祉法に規定、設置されています。都内には11カ所の児童相談所がありますが、ここはセンター機能を備えた中心となる児童相談所です。東京都子供家庭総合センターの中にあり、他に東京都教育相談センター、警視庁新宿少年センターも併設され、相互に連携をとり効果的な支援ができるようにしています。
訪問してすぐに研修室でDVDを視聴しながら、担当者の話を伺いました。子どもとその家庭からのあらゆる相談に応じていますが、近年増加している相談に虐待問題があります。虐待の相談経路として平成27年度までは「近隣知人」が1位でしたが、平成28年度になり「警察等」からの通告が最多となっていることを研修から知りました。
さらに、児童相談所に勤務する児童福祉司(ケースワーカー)や児童心理司、医師などの仕事内容やどのような援助が行われているかについて話を聞きました。直接訪れる来所相談のほか、電話相談も受けています。土日、祝日を含め、24時間365日通年開所しており、緊急事態に備えています。ここには子どもの生命等に危険が及ぶ場合に緊急一時保護する一時保護所があります。
担当者から研修を受けた後は、施設見学を行いました。実際に使用されている相談室や子どもの治療指導事業が行われている部屋などを見ながら、さらに詳しい話を伺いました。学生たちも熱心にメモを取り、質問するなど、実際に訪問してみないとわからないことが沢山あり、有意義な施設見学となりました。

(文責:担当教員 高玉)

  • 研修用DVDを視聴しながら説明を聞いています
    研修用DVDを視聴しながら説明を聞いています
  • 東京都児童相談センターの正面玄関にて
    東京都児童相談センターの正面玄関にて

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