2019「基礎講座」自然探検「五感を使って自然体験!」

本学は小高い丘の上にあり、冬には正門から真っ白な冨士山を遠くに見ることができます。広大なキャンパスには、遊歩道もあります。新緑の美しい季節、1年次前期開講の「基礎講座」では2グループに分かれてこの遊歩道を歩く「自然体験」が、それぞれ第3回目、4回目の授業で行われました。学生たちは配布プリント「五感を使って自然体験!」と、撮影用のスマホを手に、引率教員2名と一緒に出発しました。

  • 集合して、引率教員から出発前、説明を聞く
    集合して、引率教員から出発前、説明を聞く
  • 遊歩道目指して出発です
    遊歩道目指して出発です

子どもと関わる保育者にとって、「気付き」「心が動かされること」はとても大切。感性を働かせて自然散策をするのが授業目的です。林の中の草木をゆっくり観察しながら、ときどき立ち止まっては、子どもの目線で「発見した面白いもの」、「感じたにおい」、「触れてみたものやその気持ち」をプリントに書きこみます。ウグイスなどの鳥のさえずり、木々の匂い、小さな沼で咲く準備をしている水芭蕉、枯れ葉を踏む音…。前日が雨だった第2グループは、カニを見つける等、第1グループの学生たちとはまた違った発見をしたようです。プリントの課題の一つは、日本タンポポと西洋タンポポを見つけてスケッチをすることだったため、学生たちはタンポポを見つけると写真を撮って友達と違いを確認し合っていました。

  • 遊歩道をゆっくり観察しながら歩く
    遊歩道をゆっくり観察しながら歩く
  • 「これ、日本タンポポかな?」スマホで写真をとりながら確認作業
    「これ、日本タンポポかな?」
    スマホで写真をとりながら確認作業

保育者になると、散歩などの園外保育や遠足など、子どもたちと一緒に出かける機会がたくさんあります。引率では、事前に危険を察知しながら子どもたちの安全を守ることが第一ですが、季節を感じながら、周りの草花の名前を教えることもあります。1年生になったばかりの保育科の学生たちも、でこぼこ道や足元が危険な場所ではどのように子どもたちを引率すればよいのかなど、教員のアドバイス受けながら歩いていました。

後日、提出されたプリントの内容を教員がまとめ、授業の中で振り返りが行われました。日本タンポポと西洋タンポポは、花びらの付け根にある総苞片(そうほうへん)が反り返っているかどうかが決め手の一つ、また日本タンポポの激減の理由などの説明に、学生たちは熱心にメモを取っていました。

  • かわいい花が咲いていました
    かわいい花が咲いていました

この自然体験を通して、学生たちは自然に対する理解を深め、仲間と一緒に活動することの楽しさや大切さ、また知識を増やしていく努力、保育現場で求められる実践力をつけることがなぜ必要なのかを実感したことでしょう。

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