「住宅課題賞2016」に出展しました

首都圏の建築系大学37大学48学科の設計授業のなかから、住宅課題の優秀作品を展示する「住宅課題賞2016」(主催:東京建築士会)が11月に竹中工務店東京本店1階「ギャラリーエークワッド」で開催されました。今年は3年生「建築デザインⅠ」の授業で取り組んだ集合住宅の課題の中から、優秀作品として川井咲恵子さんの作品を出展しました。設計コンセプトや取り組みなどについて、川井さんにインタビューしました。

課題「プラスワン空間のある集合住宅」

表参道ヒルズの裏側に広がる住宅地エリアを敷地とし、周辺環境に配慮しながら内と外とのつながりを考えた、プラスワン空間をもつ12戸の集合住宅を提案する。プラスワン空間をきっかけに、集まって住む人々の関係や価値が広がる集合住宅を考える。

  • 「住宅課題賞2016」展示会場にて
    「住宅課題賞2016」展示会場にて
  • 1/50サイズの模型とパネルを展示
    1/50サイズの模型とパネルを展示

Q1 今回出展した集合住宅「とじて ひらいて むすぶ」はどんなコンセプトですか?

プラスワン空間として仕事場を点在させることで「家で仕事をする=家から出ない」ことを無くし、毎日必ず外に出て仕事場に向かい、誰かに会って言葉を交わし、互いを感じあえる集合住宅です。建具がとじたりひらいたりすることで、建物と人、人と人をつなぎます。

Q2 出展にあたり、どんなところに力を入れましたか?

パネルをシンプルに分かりやすく表現したことと、模型を1/50スケールで細かいところまで作ったことです。パネルには文字をあまり入れずに、写真や図面を一目見てわかるようにしました。コンセプトの「とじて ひらいて むすぶ」を伝えるために、図面で建具や人の動きを表現しました。模型を1/100から1/50に作り直してサイズが大きくなった分、細かなところまでしっかりと表現しました。

  • 1/50サイズの模型制作中
    1/50サイズの模型制作中
  • 友人たちも模型づくりに協力してくれました
    友人たちも模型づくりに協力してくれました

Q3 11月12日に開催された公開審査はどうでしたか?

初めて他大学の方との審査会に参加し、今までにない緊張感がありました。自分の作品を初めてみた審査員の方に1分半のプレゼンテーションで伝えるのはとても難しかったですし、伝えきれなかったところもありましたが、良い経験になりました。他大学の学生とも交流でき、勉強になることばかりでとても有意義な時間になりました。

Q4 「住宅課題賞」への出展を通して感じたことや今後の抱負は?

プレゼンボードと模型だけで作品を伝える難しさを痛感しました。説明文と図面やイラストがあれば良いのではなく、その作品に合った表現の仕方、伝え方があるのだなと思いました。今後は見ただけでわくわくして、楽しそうだと思ってもらえるような伝え方をできたらいいなと思います。


  • 「とじて ひらいて むすぶ」
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