

博物館実習を履修した日本文化学科の学生が、この春、共同通信本社ビル(汐留メディアタワー)3階のギャラリーウオークで「祭りの面・写真展」を開催しました。学芸員資格を取得して卒業した企画メンバーから、次のお便りをいただきましたので紹介します。


新入生を迎えて、約1ヶ月が経ちました。そこで1年生必修の「日本語の基礎」の時間に、各自の近況を400字にまとめてもらいました。その中から、ひとつ紹介します。

卒業を迎えて
駒沢女子大学では、さまざまなことを学びました。仏教学の授業の中で、坐禅を組んだことはとてもよい経験になり、日本の文化の素晴らしい一面を発見できました。また、教職課程の授業を通して、子供たちの見本になる大人になりたいという自覚が身に着いたことも大きなことでした。その中で、一番印象に残っているのは、「近代文学」のゼミです。
ゼミでは、近代の小説をさまざまな角度で研究・発表し、作品について議論し合いました。私は、芥川龍之介の『六の宮の姫君』をとりあげ、テーマを決め、研究論文を読んでみました。そのうえで、『今昔物語集』など典拠となっている作品との比較をしたり、芥川龍之介の生い立ちや、作品が書かれた時代背景なども踏まえたりしながら、自分の考えを発表しました。これほど刺激を受けた授業は初めてで、ゼミ仲間の考えや作品の新事実に驚かされたのも、一度や二度ではありません。授業が終わると、必ず自分の世界が広がっているという感覚を味わいました。
もともと、小説を読むことは好きでしたが、小説について理解を深めることができたこのゼミは、私にとってとても魅力的な授業でした。ゼミの仲間との議論を通して、他人の考えを尊重しつつ自分の意見を述べることができるようにもなりました。
ゼミでは、鎌倉まで足をのばし、鎌倉文学館や川端康成のゆかりの地を訪ねたり、文京区本郷周辺の樋口一葉が通った旧伊勢屋質店や夏目漱石の『三四郎』に出てくる東大の三四郎池などに出かけたりしました。学園祭にゼミで大判焼きや焼きうどんの模擬店を出したのも、良い思い出になっています。
今思い返してみても、大学ではほんとうに沢山のことを学びました。これから社会人として、学んだことを生かし頑張っていきたいと思っています。(2008.2)