〈知ればナルホド!私の日本文化〉美味しい!精進料理の世界 (8月10日(土)の体験授業)

みなさん、こんにちは!日本文化学科3年の百瀬さくらです。
今回は2013年8月10日に行われた「美味しい!精進料理の世界」の体験授業リポートです。当日ご参加いただけなかった方も、世界中から注目されている精進料理の魅力に一緒に触れてみましょう!

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百瀬:千葉先生、こんにちは!精進料理というとお肉やお魚を使わない野菜中心の料理というイメージですが、具体的にはどのようなものなのですか?

千葉:はい、精進料理の「精進」とは、インドの言葉で「努力する」という意味ですから、簡単にいえば「修行料理」ということです。でもこの修行料理こそ、今、世界中で注目を集めている最新の健康食なのです。肉や魚を一切使わずに大自然の旬の味を美しく調理し、それをマナーにしたがっていただく…。ここに人間にとって食とは何かという哲学的なメッセージが読み取れるのです。

百瀬:なるほど、とても健康に良さそうですね!体験授業では「三輪清浄(さんりんしょうじょう)」という料理の原則にもふれていらっしゃいました。
ところでその「三輪清浄」って何ですか?

  • 当日いただいた精進料理
    当日いただいた精進料理

千葉:「三輪清浄」とは、仏教における贈答の理念です。食の営みに当てはめれば、「料理を作る人」と「料理を食する人」、そして「料理」の三者が、お互いを尊重する心によってサラリとした清らかな関係として循環的に成立することです。どこか一箇所でも途切れると成り立たない食の関係ですから、たとえば農作物を作る人は、つねに料理人と消費者のことを思いやり、料理人は食材と食卓への思いを意識する必要があるのです。

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百瀬:自然の力と人間のはたらきが織りなすサイクルですね!

千葉:そのとおり!昨年の12月に 「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、その和食の理念に哲学な意味を与えているのが精進料理だと思います。実は「おもてなし」の文化もそこに由来するともいえるでしょう。

百瀬:世界からも注目されるほど、とても優れた料理なのですね。歴史がある古いものだけれど、現代の環境問題や健康問題にも繋がる最新の食文化であることがよく分かりました。

当日はご来場くださった方には、千葉先生が考案された精進料理を召し上がっていただきました。優しい味、シンプルで美味しいとみなさんからも大好評でした!旬の味覚と自然の恵みを堪能する精進料理を是非ご家庭で味わってみてくださいね。

  • 自然への感謝を表現する食文化
    自然への感謝を表現する食文化

以上、日本文化学科3年 百瀬さくらのリポートでした!次回もお楽しみに☆

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