たてものの歴史にふれて(日本文化研修)
2017/01/12
11月26日の土曜日、小金井市の江戸東京たてもの園へ研修に行きました。
江戸東京たてもの園は、江戸時代から昭和初期にかけての歴史的建造物を保存している施設で、自然豊かな小金井公園の中にあります。研修の数日前には季節はずれの大雪に見舞われた東京でしたが、当日は晴天にめぐまれ、黄や赤に色づいた木々と雪の残る風景を楽しみながら、現代に復元された多くのたてものを見学することができました。
研修を通じて、たてものの建築の方法や、そこに住んでいた人々の生活の記録など、事前の調査だけでは分からなかったたてものと人の歴史について、より深く理解することができました。
また多くの建物において、ボランティアの方々が、たてもの園への移築、保存の経緯等について詳しくお話しくださり、大変勉強になりました。
以下に、当日に参加した学生からの感想を紹介します。
- 一部の建物については、ちょうど修復工事の時期と重なっていたため、見ることができず残念でしたが、子宝湯や三井八郎右衛門邸など、事前学習において詳しく調査をしていた建築物について、たてものの内部まで見学することができたのでよかったです。
三井八郎右衛門邸では、もともとは京都に建てられた客間が西麻布へ、さらにこのたてもの園へと、移築のたびに分解し、組み直したという話をボランティアの方がしてくださり、とても驚きました。 (日本文化学科4年 Nさん) - 万徳旅館は自分の住んでいる青梅市に建っていたということであり、復元されたその姿に感動しました。また、茶室である会水庵は、頭をあげるとぶつけてしまいそうなほどの、入口の小ささに驚きました。
またたてもの以外の展示物も充実しており、都電7500形は想像していたよりもずっと鮮やかで明るい黄色に塗られており、この車両が走行していた当時の情景に思いをはせることができました。 (日本文化学科3年 Tさん)