国際文化学科の新任教員挨拶 No. 2 ~英語学が専門の工藤俊先生~

皆さんはじめまして。今年度より人文学部国際文化学科に着任しました、工藤俊と申します。主に英語の授業を担当します。小さい頃から、家族旅行で海外に連れて行ってもらう機会が多く、そのせいか、英語にはずっと興味を持っていました。そして、大学では英語を学びました。

ひとくちに英語といっても、大学で学ぶ英語はバラエティに富んでいます。英文学、英語圏文化、英語教育、英語学などなど。つまり、英語を学問として捉えます。その中で私は英語学を専門としています。平たくいうと英文法のグレードアップバージョンです。

英文法と聞いて、「暗記ばかりで大変!」、「難しい専門用語をたくさん覚えなければならない!」と、拒絶反応を起こす学生は多いと思います。たしかに語学学習で、暗記は避けて通れない道ですが、でもそれだけではありません。そもそも英文法は不思議なことだらけです。“She will take his advice.”と“She is going to take his advice.”は、日本語に訳せば「彼女は彼の助言に従うだろう。」ですが、まったく同じニュアンスでしょうか?また、仮定法で“I wish I were a bird.”「私が鳥だったらいいのに。」という文がありますが、そもそも今のことを表すのになぜ過去形、しかもwereなんて単語を使うのでしょうか?

英語学は、こういった素朴な疑問に対して妥当な答えを出そうとする分野です。そう、「出そうとする」のです。もしかしたら、上で書いたような疑問に正解はないかもしれません。それでも、妥当な説明を考え、証拠を提示し、相手を説得させる。その能力を身に着けることこそが、大学における最大の学びといえるでしょう。

いつも学生に伝えるメッセージがあります。それは、「卒業する時に自分の大学を誇れるようになろう」です。大学の4年間は長いようであっという間です。その間に勉強はもちろん、課外活動などにも積極的にチャレンジし、自分の可能性を最大限に広げていってください。きっと、頑張った分だけ母校に愛着がわくようになります。卒業する時、「私は駒沢女子大学出身です!」と自信を持って言えるよう、一緒にがんばりましょう!

“If you can dream it, you can do it.” 「夢見ることができれば、それは実現できる。」
―Walt Disney

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