第7回オープンキャンパス 8月22日(土) 体験授業

Komajoの食育活動 ―基礎栄養学の学びを活かして―

「食育」という言葉をいろいろな場面で聞いたことがあると思います。実際に、小・中学校、高等学校などで様々な食育を経験された方も多いことでしょう。今、日本でなぜ「食育」が盛んに行われているのか、ご存知ですか。実は、現代の私たちの食生活には、様々な問題があることが指摘されているのです。例えば、男性では肥満、若い女性では痩せの問題、子どもが一人で食事をする“孤食”や朝食の欠食、野菜摂取量の不足などが挙げられます。これらを改善するためには、あらゆる食育活動が重要と考えられています。平成17年に施行された食育基本法では、「家庭や学校・保育所等における食育」、「地域における食生活の改善の取り組み」、「生産者と消費者との交流促進」、「食文化の継承のための活動支援」などが基本的施策として挙げられています。

我々、駒沢女子大学健康栄養学科では「地域における食生活の改善の取り組み」として、様々な食育活動を展開しています。例えば、地域で行われる食育フェスタに出展して、栄養に関するクイズを出題し、解説を行いながら参加者の方に自分の食生活を振り返っていただく機会を提供したり、親子で参加できる食育クッキング教室を開催したりしています。

この夏休みも幼稚園児とその保護者の方を対象にしたクッキング教室を行いました。教室では、食育オリジナルキャラクターの菜Sai(サイサイ)フレンズを使った人形劇も好評でした。参加した保護者の方からは、「普段は食べてくれない小松菜を食べてくれた」、「家ではなかなか落ち着いて一緒にできないが、この教室ではこどもが楽しそうに料理していたのでとてもよかった」などのご感想をいただきました。クッキング教室は、何を作るか、どれくらいの時間でどの作業を子どもにやらせるのか、人形劇で伝えるべき内容はどうするか、など開催するにあたって決めなくてはならないことが多く、何度も試作やシミュレーションが必要になります。教室を開催するのはとても大変ですが、授業で学んだことを活かし、地域の方への食育活動を行うことはとても意義のあることです。管理栄養士に必要とされる知識や技術を養うためにも、大変役立ちます。是非、大学に入学したら一緒に食育活動を行いませんか?

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