第3回オープンキャンパス 6月18日(土) 体験授業(三浦)

妊婦さんの体はどの様に変化するのでしょう?(応用栄養学)

近年、日本において低出生体重児の出生率が増加していることをご存じですか?この原因は妊娠中の母親の栄養状態だけが問題なのではなく、様々な事柄が関係していますが、生まれてくる子どもたちの将来の健康のためには、適切な体重になるまでお母さんのお腹の中で十分な栄養供給を受けることが何より大切です。

そこで今回の体験授業では、妊婦さんの体が妊娠期間中にどんな変化をし、その間にどの様な栄養素の摂取が必要かについてお話しました。管理栄養士がヒトの健康の維持・増進、病気の予防・治療を行うためには、幅広い知識や技術が必要となりますが、その中でヒトのライフステージごとの生理的特徴や栄養ケアの内容などについて学ぶのが「応用栄養学」という分野です。女性では、妊娠期という特別なステージを迎えるため、その時期の体の変化については、体の内外、そして精神面についても知っておく必要があります。また、妊娠期の栄養について考える時、実はそこにいたるまでの食習慣、生活習慣を見直しておくことが必要なため、将来母親になる可能性のある高校生の皆さんにも今から知っておいて頂きたいのです。

妊娠中の食事管理で大切なことは、基本的には通常の皆さんの食事で大切なことと変わりありません。ただ、その中でもいくつかの栄養素については、お腹の赤ちゃんの成長のためやお母さんの健康を維持するために、摂り過ぎや摂取不足にならないよう特に留意する必要があります。現在の自分自身の食習慣を振り返り、今後、心身共に健やかに過ごしていくためにはどうしたら良いのかについて考える機会となれば幸いです。

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