学部長 西山一朗教授(理学博士)による講演「充実した大学生活に向けて」

「基礎ゼミⅠ」では、新入生に対して、大学での学習を始めるにあたって必要とされる心構えや技法を身につけ、予習・復習等の自学自習を効率よく行えるようにします。また、「読む・聞く・書く・話す」という基本的技能を習得することを目標とした、大学での学習の基礎を確立するための科目でもあります。第3回の授業(2013年4月25日)では、大学生活を送るにあたっての心構えを学ぶために、講演(1)では学科主任の川野誠子教授の話、講演(2)では学部長の西山一朗教授の話を聴き、それに対しての自分の考え・意見をまとめる課題が与えられました。以下では、西山教授の講演(2)の内容を紹介します。

充実した大学生活を送るために新入生の皆さんにまずお願いしたいのは、次のようなことです。

  1. しっかりと学習する
  2. 規則やマナーを守る
  3. 健康や安全に配慮する
  4. 図書館やパソコン室などの設備を使いこなす

まずは何といっても学生の本分である「学ぶ」ということを第一としていただきたいと思います。もちろん大学で学ぶためには規則やマナーを守り、皆が気持ちよく学べるように配慮することが必要です。また健康や安全にも十分な配慮を行い、事故やけがなどがないよう注意していただきたいと思います。図書館やパソコン室その他の施設を有効に利用することも、大学で学ぶための重要な手法となります。

講義や実験・実習などの正規の授業で学ぶことや、予習復習等を含めて自学自習することが「学ぶ」ことの基本となりますが、大学での学びはそれだけにとどまりません。先生方の日々の姿から学ぶことや、特に担任の先生との触れ合いの中で学ぶことも多々あると思います。また、学生同士の交流の中から学ぶことも多いはずです。ぜひ折に触れて先生方と話をしたり、学生間の交流も深めたりしてほしいと思います。そのためにも大学で行っている種々のイベントや行事に積極的に参加して、授業で学習する以外のこともたくさん学んでいただきたいと思います。例えば学燈会、摂心会(早朝坐禅会)、Komajoグッドスタート・プログラム、学内インターンシップ、ボランティア活動、りんどう祭(大学祭)なども、大切な学びの場となることでしょう。また、学科内で行っているスポーツ大会や地域の食育活動などにも積極的に参加して、様々なことを吸収していただきたいと願っています。

また、かなり先の話になりますが、将来皆さんには次の3つのことを特に頑張ってもらいたいと思います。

  1. 管理栄養士国家試験に合格する
  2. 希望に合った就職を実現する
  3. 管理栄養士・栄養士として職場で活躍する

せっかく管理栄養士養成課程に入学したのですから、ぜひ国家試験に合格するよう努力してください。またその資格を生かして病院や事業所等、皆さんが目指す職場に就職できるよう真剣に就職活動をしてください。そしてその職場で人々の健康の保持増進に寄与できるよう活躍してください。

これらの目標に向けて頑張ることは、管理栄養士免許の取得や希望どおりの就職の実現につながり、また、周囲から感謝されることともなり、結局すべて自分のためになります。大学のためにではなく、自分自身のためにぜひ頑張ってほしいと思います。そして自分のために努力することが、結果として駒沢女子大学の国家試験合格率や就職率を押し上げることとなり、さらには社会における駒沢女子大学の信頼を勝ち得ることにもつながります。皆さんが自分のために精一杯努力することによって、周囲の人から「駒沢女子出身の人は少し違うね」と言われるようになることを期待しています。これこそが、駒沢女子のブランドを築くことにほかならないと信じています。私たち教員もできる限り皆さんをサポートしますので、ぜひ私たちと皆で駒沢女子のブランドを築きあげましょう。

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<学生の感想の一部を紹介します>