駒沢女子大学・人間健康学部 第二回 卒業式 人間健康学部長 西山一朗 祝辞

人間健康学部健康栄養学科の西山です。皆さんの門出にあたりまして、これから3分間だけ祝辞を述べさせていただきます。

改めまして、本日はご卒業おめでとうございます。またご家族の皆様にも、お嬢様方のご卒業を心からお祝い申しあげます。

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皆さんは本学科の第二期生として四年間勉強に励み、今日のこの日を迎えられました。管理栄養士という国家資格を目指す学科であるため、さぞ大変だったことと思います。授業数が多いだけではなく、授業時間外にも実験・実習のレポートをまとめたり、また、夏休みや春休みの期間中にも臨地実習に出かけ学外で学んだり、さらに4年生になっても就職活動や卒業研究に励みながら国家試験の準備に長時間を費やすなど、心身ともに実に忙しい四年間だったと思います。まずは晴れて今日のこの卒業の日を迎えられた皆さんの努力を称えたいと思います。本当によく頑張りました。

さて、今日は皆さんの新生活の始まりに当たり、少し厳しい話もいたしたいと思います。この四年間で私が厳しい話などしたことはあまりなかったように思いますが、今日は最後ということで特別に話したいと思います。皆さんは新年度から社会人として、いろいろな方面で活躍されることと思います。先ほど、健康栄養学科は実に忙しい四年間だったと申しましたが、四月からは社会人としてそれよりもさらに何倍も大変なことを乗り切っていく必要があることと思います。職場で頑張っても思い通りにならないことも多いことでしょう。そのときのために、ある有名な人の言葉を贈りたいと思います。それは、

『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。』

というものです。皆さんがもし努力しているのに事態が改善しない、そんな状況に陥った時、「私は頑張っているのに周りが理解してくれない」と周囲の人や置かれた環境のせいにしたり、何の役にも立たない無駄なグチを言い回ったりするのは望ましくありません。そうではなく、これまでにも増して一層努力を重ねるとか、あるいは努力の仕方が悪いのではないかと考え工夫をするなどして、そうして問題を解決し、職場や社会で本当に必要とされる人になっていただきたいと思います。

ただ、そうは申しましても、いつも努力ばかりして張りつめていますと疲れてしまいますので、そんなときにはいつでもこの健康栄養学科に遊びに来てください。皆さんの先輩方もそうです。皆さんの一年先輩の第一期生は、この一年間に私の知る限りでも延べ36人が大学に遊びに来ています。私が気づいていないところで、恐らくこの倍くらいの卒業生が来ているものと思います。そしてこの母校でアドバイスを受けたりリフレッシュしたりして、また職場で頑張っているようです。

今日をもって皆さんはこの駒沢女子大学を卒業されます。しかし、これは一つの区切りであって、決して終わりではないことをお伝えし、また今後も私たちはいつでも皆さんを応援していることをお伝えして、短く簡単ではありますがお祝いの言葉といたします。ご卒業おめでとうございます。

平成26年3月25日

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