健康栄養の簡単レシピ 《vol.8》【カキと厚揚げの煮物】

太田信子教授(管理栄養士)

亜鉛は細胞の形成や骨や皮膚の新陳代謝を活発にし、感染症予防など免疫反応にも関わり、味覚障害を予防し、ホルモン作用や分泌を調整してくれます。加工食品などには亜鉛の吸収を阻害するポリリン酸等の食品添加物が多用されていますから、ファストフードやコンビニなどの加工食品ばかりを利用しているとアンバランスな食生活で亜鉛不足になり、味覚障害になることもあります。
また、アルコールの飲み過ぎは亜鉛の排泄量が増加しますので、注意しましょう。亜鉛を多く含む食品は魚介類(カキ、蟹、ウナギ)、肉類(牛肉、鶏、レバー)海藻類、豆類、野菜類です。

【カキと厚揚げの煮物】

(栄養価1人分)エネルギー 332kcal/たんぱく質 19.3g/脂質 17.8g/炭水化物 21.8g/カリウム 524mg/カルシウム 341mg/マグネシウム 142mg/リン 305mg/鉄 4.9mg/銅 1.06mg/亜鉛 13.3mg/レチノール当量 47μg/ビタミンB1 0.17mg/ ビタミンB2 0.26mg/ビタミンC 51mg/食物繊維 2.5g/食塩 2.6g

《材 料 2人分》(写真1)

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カキ ── 180g
酒 ── 15g(大1)
片栗粉 ── 18g(大2)
揚げ油 ── 適宜
厚揚げ ── 200g
ブロッコリー ── 80g
柚子又は生姜(線切り) ── 適宜

【A】
┌ 出し汁 ── 150ml
│ 砂糖 ── 9g(大1)
│ 醤油 ── 21g(大1・1/6)
│ 酒 ── 15g(大1)
└ 生姜のしぼり汁 ── 5g

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《作り方》

① カキは大根おろし又は塩で振り洗いし、水気をきり、酒をふりかける。
② ①の水気をきり、片栗粉をまぶして多めの油で焼く。(写真2)
③ 厚揚げは熱湯をかけて、油抜きをし、2等分に切る(写真3)
④ 付け合わせのブロッコリーは色よく茹でて小房に分ける。
⑤ 生姜の1/2はしぼり汁に、1/2は皮をむいて線切りにし、水にさらす。
⑥ 平鍋で【A】を温め、厚揚げとカキを煮含める。
⑦ ⑥の煮汁でブロッコリーを温める。(写真4)
⑧ 器に厚揚げ、カキ、ブロッコリーを盛り合わせ、生姜の線切りをあしらう。(写真5)

 ガン、老化、味覚障害予防に“亜鉛 ” を摂りましょう

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