田中弥生研究室の卒業研究(日清オイリオとの共同研究)

臨床栄養学を担当する田中弥生先生の卒業研究では、種々の企業との共同研究を行っています。その中の一つを紹介します。卒業研究のタイトルは、「中鎖脂肪酸を利用した高齢者向けレシピの開発」です。

中鎖脂肪酸(MCT, Medium-chain triglyceride)は、以前より消化器系の手術後の患者への栄養補給や、高齢者の低栄養状態の改善などの目的で利用されてきました。また最近では、中鎖脂肪酸が脳の栄養不足を改善し、アルツハイマー病の予防や治療にも効果があるという可能性も示されています。

田中研究室の卒業研究生4人は、日清オイリオグループ株式会社の商品であるMCTオイルやMCTパウダー、エキストラバージンココナッツオイルを使用して、手軽に中鎖脂肪酸を摂取できる高齢者向けのレシピを開発してきました。ポイントは、在宅療養をしている高齢者や高齢者福祉施設における給食でも簡単に利用できるレシピにすることです。

2015年6月8日(月)には、開発したレシピにしたがって実際の調理を行いました。完成した料理はフードコーディネーターの監修の下でプロのカメラマンに撮影していただきました。出来上がった写真はレシピとともに、日清オイリオ社のホームページである「中鎖脂肪酸サロン」の「サロン’s キッチン」に掲載していただく予定です。今後の研究の進展にご期待ください。

  • ホームページ用の写真撮影の様子
    ホームページ用の写真撮影の様子

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