第3回オープンキャンパス報告 & 7月6日(土)体験授業案内

今年度第3回目のオープンキャンパスは、遠方からの参加者もお迎えして6月29日に開催されました。まず、観光文化学類が何をめざし、どのような学びができるのか、さらに4月に行われた宿泊・バスツアー研修について、加藤学類長から説明がありました。

体験授業は渡邉光章先生の「行列のできる店って本当においしいの?」です。メディアの影響力についての研究が専門の先生は、数多くの作品を手がけてきたクリエイターで、学生の作品制作の指導にもあたってきました。授業は参加者に考えてもらうクイズ形式で行われました。

人は情報のほとんどを視覚によって取り入れて判断しています。行列のできる店に並んでみようと思うのは、ある選択が多くの人々に受け入れられている場合、他の人たちにもその選択が受け入れやすくなるからなのです。このような心理的効果は「バンドワゴン効果」と呼ばれています。

行列は「作れる視覚効果」なので、大勢が一度に入れないように店舗を狭くする、外で待ってもらうために店内に待ちスペースを作らない、一定の時間に来店してもらうために営業時間を短くすることなどで作り出される場合があるのです。

そこで大事なのが情報を鵜呑みにしないことで、そのためには批判的思考力を養うことが必要です。最後に、思い込みで判断することの危険性を示す例として、ディズニー映画『ズートピア』を紹介し、授業は締めくくられました。

その後の個別相談では、熱心な質問が続きました。参加した方々からは、「行列につられてお店に入る理由が理解できました。とても分かりやすかったです。次回も参加したいです」「観光についての話だけだと思っていましたが、人間の心理の話が含まれていて面白かったです」「興味深い話でした。自分で判断する力を身につけられるようになりたいと思いました。バンドワゴン効果など知れてよかったです」「観光文化学類でどのような授業があるのか興味がありましたので、本日のテーマは楽しく、分かりやすく、子供と参加させていただき良かったです (ご家族)」といった感想が聞かれました。

ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。


次回のオープンキャンパスは7月6日に開催されます。体験授業は韓国出身の観光学博士、張景泰(ジャン・キョンテ)先生の「韓流から読み取る韓国語」です。

K-POPや韓流ドラマの影響で、韓国語に興味を持ち始めた方も多いと思います。体験授業では、今流行のK-POPの歌詞を解説しながら、そこに隠されている文化的な背景を紹介します。楽しみながらことばと異文化コミュニケーションを学びましょう。

日時 7月6日(土) 14:30~17:30
場所 八十周年館4階 16-411

ご参加をお待ちしています。

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