4年間の学びの集大成、卒論を紹介

大学での4年間。ひとりひとりの学びの成果も様々です。学びの成果を形に残すため、卒業論文を選択する学生もいます。
近現代文学を研究している松村ゼミでは、今年度4名が卒業論文を提出しました。
その卒業論文のタイトルと内容を紹介します。※

「人間椅子論」

「人間椅子」は、江戸川乱歩の短編小説です。作品の中で主人公の「私」の描写に着目し、新たな視点を提示しています。

「伊藤野枝について」

大正期に雑誌『青鞜』で活躍した伊藤野枝が自分自身を描いた「私小説」の中に現れる出来事が「事実」に基づくことを明らかにしています。

「「日本SF論」―柴野拓美と福島正実―」

1957年創刊のSF同人雑誌「宇宙塵」の編集人・柴野拓美と、1959年創刊の「SFマガジン」の編集長・福島正実という二人の人物が、戦後の日本SFをどのように導いて行ったのかを論じています。

「宮沢賢治童話における〈風〉と自然観」

「注文の多い料理店」や「風の又三郎」などの童話に描かれる〈風〉に着目し、作者宮沢賢治の自然観は、彼が生れ育った岩手の自然によるローカリズムに基づくものと結論づけています。

扱うジャンルや時代は様々ですが、自分の中から出てきた問いかけをもとに、構成を考え、いろいろな資料を集め、卒業論文としてまとめています。

(文責:松村良)

  1. ※ 本内容は、人間文化学類 日本文化専攻の前身である人文学部 日本文化学科のカリキュラムについて紹介しています。
    人間文化学類 日本文化専攻での学びの参考にしてください。

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