ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

1.駒沢女子大学大学院の人文科学研究科ディプロマ・ポリシー

駒沢女子大学大学院人文科学研究科は、道元禅師の禅すなわち「正念」・「行学一如」を建学の精神とする伝統をふまえ、広い視野を有し人間性ゆたかな現代女性を育成するとともに、人文科学の領域における深い学識と研究方法を教授することで、専門分野における研究能力を具えた人材及び高度専門職業人に相応しい能力を具えた人材を養成することを目的としています(学則第1条・第4条の3の(1))。
その目的を達成するために、人文科学研究科修士課程は、仏教文化専攻、及び臨床心理学専攻を置いています(学則第4条の2)。
人文科学研究科修士課程においては、教育の目的に即して編成された2年間の課程を学修し、修了に要する所定の単位を修得したうえで、修士論文を提出し、その審査に合格することを学位授与の要件とします。

2.専攻のディプロマ・ポリシー

仏教文化専攻

仏教文化専攻は、仏教文化に関する専門的知識と研究方法を教授し、仏教文化について社会に発信できる人材を養成することを目的としています(学則第4条の3の(2))。
その目的を達成するために、仏教文化専攻は、以下の資質・能力を養成することを教育目標としています。

  1. 日本の仏教文化に関する総合的な知識と、高度な問題意識を有する人材の育成。
  2. 仏教文化の専門領域において、創造的研究を進めていくことのできる能力の育成。
  3. 仏教文化に関する研究成果を広く社会に発信できる人材の養成。
仏教文化専攻学修到達度確認表
教育目標 学修指針 レベル4(秀) レベル3(優) レベル2(良) レベル1(可)
日本の仏教文化に関する総合的な知識と、高度な問題意識を有する人材の育成。
(DP1)
総合力 仏教文化の学修を通して、広く社会・自然・人間について多角的な知見を有し、論点を整理しながら、解決へ向けて確実に探求し続けることができる。 仏教文化の学修を通して、広く社会・自然・人間について、多くの情報を適切に取捨選択しながら整理し、問題意識を深めていくことができる。 仏教文化の学修を通して、広く社会・自然・人間について、複数の資料に目を通し、問題点を整理することができる。 仏教文化の学修を通して、広く社会・自然・人間について、関心を持つことができる。
判断力 研究者として崇高な倫理観のもと新たな知の創造や社会に有用な取り組みとは何かを判断し、積極的に品位の向上を目指すことができる。 研究者として崇高な倫理観のもと新たな知の創造や社会に有用な取り組みとは何かを判断することができる。 研究者としての基本的な倫理を遵守することができ、それに反する事例の問題点を確認することができる。 研究者としての基本的な倫理とは何かを確認し、遵守することができる。
仏教文化の専門領域において、創造的研究を進めていくことのできる能力の育成。
(DP2)
専門力 人文科学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果を発表し、社会に貢献することができる。 人文科学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果を発表することができる。 人文科学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果をまとめることができる。 人文科学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、問題点を整理することができる。
技術力 自らの専門領域において高度な学術的視点から多角的なアプローチを試みることができ知識基盤社会において重要な役割を担うことができる。 自らの専門領域において高度な学術的視点から適切なアプローチを試みることができ知識基盤社会において特定の役割を担うことができる。 自らの専門領域において高度な学術的視点から適切なアプローチを試みることができ知識基盤社会において課題を探すことができる。 自らの専門領域において高度な学術的視点から適切なアプローチを試みることができる。
仏教文化に関する研究成果を広く社会に発信できる人材の養成。
(DP3)
実践力 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で自分自身及び組織を活性化し、グローバルな視点から社会に貢献することができる。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で自分自身及び組織を活性化することができる。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で自分自身を向上させることができる。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有している。

臨床心理学専攻

臨床心理学専攻は、臨床心理学の専門的知識を教授し、心理的問題の解決を支援できる公認心理師・臨床心理士等の高度専門職業人を養成することを目的としています(学則第4条の3の(3))。
その目的を達成するために、臨床心理学専攻は、以下の資質・能力を養成することを教育目標としています。

  1. 心理学に関する総合的知識、及び高度な問題意識を有する人材の育成。
  2. 心理に関する支援を要する者に対して、観察、分析を行い、相談に応じ、助言、指導その他の援助ができる実践力、及び技術力の養成。
  3. 心理学の領域を活かし、研究、及び社会で活躍できるための専門力の養成。
臨床心理学専攻学修到達度確認表
教育目標 学修指針 レベル4(秀) レベル3(優) レベル2(良) レベル1(可)
心理学に関する総合的知識、及び高度な問題意識を有する人材の育成。
(DP1)
総合力 心理学の学修を通して、広く人間・社会・自然について多角的な知見を有し、論点を整理しながら、解決へ向けて確実に探求し続けることができる。 心理学の学修を通して、広く人間・社会・自然について、多くの情報を適切に取捨選択しながら整理し、問題意識を深めていくことができる。 心理学の学修を通して、広く人間・社会・自然について、複数の資料に目を通し、問題点を整理することができる。 心理学の学修を通して、広く人間・社会・自然について、関心を持つことができる。
判断力 研究者として崇高な倫理観のもと新たな知の創造や社会に有用な取り組みとは何かを判断し、積極的に品位の向上を目指すことができる。 研究者として崇高な倫理観のもと新たな知の創造や社会に有用な取り組みとは何かを判断することができる。 研究者としての基本的な倫理を遵守することができ、それに反する事例の問題点を確認することができる。 研究者としての基本的な倫理とは何かを確認し、遵守することができる。
心理に関する支援を要する者に対して、観察、分析を行い、相談に応じ、助言、指導その他の援助ができる実践力、及び技術力の養成。
(DP2)
実践力 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で臨床心理的支援を提供しうる実践力をもって社会に貢献することができる。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で臨床心理的支援を提供しうる基礎的な能力を有する。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有し、その中で自分自身を向上させることができる。 高度な専門的職業人としての地位を確保するための能力を有している。
技術力 自らの専門領域において高度な学術的視点から多角的なアプローチを試みることができ、心理的諸問題を内包する現代社会において重要な役割を担うことができる。 自らの専門領域において高度な学術的視点から多角的なアプローチを試みることができ、心理的諸問題を内包する現代社会において特定の役割を担うことができる 自らの専門領域において高度な学術的視点から適切なアプローチを試みることができ、心理的諸問題を内包する現代社会において課題を探すことができる。 自らの専門領域において高度な学術的視点から適切なアプローチを試みることができる。
心理学の領域を活かし、研究、及び社会で活躍できるための専門力の養成。
(DP3)
専門力 心理学の領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果を発表し、社会に貢献することができる。 心理学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果を発表することができる。 心理学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、創造的成果をまとめることができる。 心理学の諸領域における深い学識と専門分野を探求するための方法論を有し、問題点を整理することができる。