文学は言語が秘めた可能性を
最大限に引き出す祝祭

文学は、人の想いを時に激しく、ときにひそやかに語り伝える言葉の饗宴です。
そして言語は、私たちのものの考え方や感じ方の重要な基盤です。
「古典文学ゼミ」「近代文学ゼミ」「日本語学ゼミ」での研究を通して、
みずみずしい感性と確かな日本語力を身につけましょう。
古代から現代にいたる多彩な文学作品が、あなたの訪れを待っています。

日本文学・日本語コース

コースで学べること

文学的感性を磨く
多彩な授業
「文学」の学び

日本には『古事記』の神話、『万葉集』以来の和歌、『源氏物語』や『更級日記』といった王朝の文学など、魅力的な古典文学作品が数多くあります。また、近代には夏目漱石や芥川龍之介のように、現代の文学ヘいたる道を切り拓いた優れた作家たちがいます。それぞれの時代の文学作品を通して、しなやかな文学的感性を身につけましょう。

言葉を見つめると
あなたの世界が変わる
「言語」の学び

野に咲く可憐な草花も、その名前を知らなければただの雑草。一つの言葉を知ると、その分だけ私たちの世界は広がります。言葉は、世界と心とをつなぐ架け橋なのです。日本語がどのようなシステムの言語であるのかに気づけば、世界の見え方も変わってくるはず。あなたも興味深い日本語の不思議に迫ってみませんか。

正しい言語感覚を備えた
国語の教員を目指す
コースの特色

このコースには、中学校・高等学校の教員免許(国語)取得を目指す人のための専門科目も用意されています。近年、教育の現場では基礎学力向上の道が模索されていますが、あらゆる学習の基盤となるのは「言葉の力」です。毎日の授業で的確な言語感覚を磨き、魅力あふれる国語教員を目指しましょう。

卒業後の進路

国語教員/出版、編集業務/企画、営業、販売/金融、保険業務/公務員/学芸員/一般事務/大学院進学 など

専門科目紹介

日本語学入門

日本語学入門
言葉の海への旅立ち

私たちは一日にどのくらいの言葉に接しているでしょう。村上春樹の小説で多く登場する色彩語は何色でしょうか。日本語学の領域は文法だけでなく、こんな疑問にも関心を寄せます。ときにパソコンやインターネットの情報ツールをも縦横無尽に駆使しながら、言葉の海へ出航します。

古典文学特論

古典文学特論
心に残る平安絵巻の世界へ

私たちは現代語訳・漫画・映画などから『源氏物語』を味わいますが、それは、それぞれの作者の解釈した『源氏物語』です。この授業では原文を通して、紫式部の生の声に接します。困難な恋に燃える光源氏のエネルギッシュな生き方に出会いながら、受講生全員で平安絵巻の世界を旅します。

ゼミ紹介

文学・言語基礎演習

文学・言語基礎演習
近代の作家と対話する

近代の作家は作品を通して私たちに何を伝えようとしていたのか、これを考えるのも近代文学研究の一つです。ただストーリーや登場人物の心情を読み解くだけでなく、作品の時代背景や現代に通じる課題を考えることもたいせつ。今年は芥川龍之介の作品を学びながら、楽しく議論を展開しました。

文学・言語演習(古典文学ゼミ)

文学・言語演習(古典文学ゼミ)
万葉びととの出会い

日本の古典文学作品のうち、とくに『万葉集』や『古事記』『日本書紀』などを中心にして分析を行い、学生それぞれの関心のあるテーマに沿って調査したことを発表します。はるかな神話の世界、たおやかな和歌の世界をあなた自身の感性で読み解くうちに、きっと古典の魅力に夢中になるでしょう。