海外への研修旅行を通じて、その対象国・地域の観光事情を理解することを目的としてスタートした「旅行実務」という授業は、今年度で5年目を迎えました。
今年度の研修旅行は、昨年同様シンガポールを目的地として、9月7日から11日まで、18名の学生(4年生2名、3年生4名、2年生12名)が参加して行われました。18名のうち、7名が中国・香港からの留学生であったことは特徴的でした。
この授業では、研修旅行に先立って対象国・地域の観光事情について学習することにしていますが、今年度もシンガポールの観光事情について、政府観光局提供の資料をもとに調査・研究するとともに、班別に現地での自由行動日の日程を作成しました。
研修旅行では、主要観光スポットの見学、班別の自由行動などのほかに、①シンガポールを代表するホテルの見学、②旅行会社を訪問して現地の旅行事情を聞く、③シンガポール国立大学の施設見学と学生との交流、という三つの大きな研修テーマを設定しています。
ホテル見学は、まずシンガポールで最も伝統と格式のあるラッフルズホテルを訪れました。サマセット・モームなど有名人の泊まったデラックス・スィートやホテル・コレクションなどには学生たちも感激していました。次に最高級ホテルのリッツ・カールトンを訪問し、客室 、宴会場などのほかVIPしか利用できないエクゼクィブ・サロンも特別に見せてもらいました。
旅行会社訪問では、JTBシンガポール支店を訪ね、オフィスを見学させてもらうとともに、昼食のレストランで、研修旅行担当者からシンガポールの旅行事情について、詳しく説明してもらいました。
シンガポール国立大学との交流は、前年度に増して充実したプログラムで行われました。まず、3日目の夕食時に学生11名と2名の教員を招待し、食事交歓会を行いました。今年度は大学側の配慮で、日本文化学部日本語学科の学生が参加してくれたので、昨年以上に会話が盛り上がりました。翌日は、大学を訪問して、コンサートホール、図書館、学生食堂などを案内してもらい、最後にミーティングルームで学生との意見交換会を行いました。日本語での意見交換が可能だったので、現地大学生の日常生活や大学生活の状況がよく理解できました。
その他、2日目の午前中は例年通り主要観光スポットを全員で見学しました。シンガポールは観光客誘致に力を入れており、来年開設予定でカジノホテルやユニバーサル・スタジオを建設中で、発展する様子を垣間見ることができました。
また、3日目は6つの班に分かれて一日班別行動を行いました。出発前にそれぞれの班で作成した日程をもとに、セントーサ島の観光、チャイナタウンの散策、オーチャード通りでの買物などを楽しみました。
この授業の特徴は、出発前の研究・調査でシンガポールの概要や観光事情を学び、それを現地で確認するとともに新しい魅力を発見することにあります。また、研修旅行も単に観光や買物に流されることなく、毎日テーマを持って行動することが価値あるものになっています。
● 参加学生の声(旅行感想文からの抜粋)
Aさん(3年生)
「ガイドブックなどで知っていましたが、実際に行ってみて街がきれいなのには驚きました。ゴミのポイ捨ての禁止やガムの禁止が徹底しているからだと思いますが、日本人も見習わなければいけないと思いました。」
Bさん(2年生)
「狭い土地に中国人・マレー人・インド人・白人などが仲良く暮らしている多民族国家であることを実感しました。また、宗教も仏教・回教・ヒンズー教・キリスト教などが共存しているのには感心しました。」
Cさん(2年生)
「来年完成を目指して、カジノホテルやユニバーサル・スタジオが建設中であり、活気を感じました。シンガポールはますます観光客が増えると思います。私もまたぜひシンガポールに行きたいです。」
Dさん(4年生・留学生)
「マリーナ地区の近代的な街も良かったけれど、チャイナタウン、リトルインディアなども古き良き時代のシンガポールの面影を残していて、大変魅力がありました。特にチャイナタウンのホーカーズの味は忘れられません。」
Eさん(2年生・留学生)
「シンガポール国立大学の学生と交流ができて大変よかったです。彼らが数年であれだけ日本語が上手になるのだから、私も頑張らなくてはと思いました。」
Fさん(2年生)
「ホテル見学も旅行会社の訪問もシンガポール国立大学の交流もすべてよかったです。今回の研修旅行は大変勉強になりました。」


